ファッション

フェムテックブランド「ナギ」を運営 ブラストが総額1億5000万円の資金調達

 フェムテックブランド「ナギ(NAGI)」を運営するブラスト(BLAST)はこのほど、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資および日本政策金融公庫などからの融資を合わせ、総額1億5000万円の資金調達を実施した。引受先は、赤坂優氏らが運営するエンジェルファンド、ANRI、セゾンベンチャーズ。今回調達した資金をもとに、生理期間に限らず全ての女性たちがどんな日も自分らしく過ごせる世界の実現に向けて「ナギ」ブランドの拡大に取り組む。

 「ナギ」は2020年5月にブランドをスタート。22年2月までに約6万枚を超えるショーツを届け、公式オンラインストアの会員数は発売当初からおよそ1年半で約15倍に成長している。

 一方で、ブラストが独自に実施したアンケートによると約94%の女性たちが「生理に悩みがある」と回答し、さまざまな技術が発達した現代においても多くの女性たちが生理の悩みを抱えていることが分かった。また、女性たちの体の悩みや製品選びのこだわりを調査する中で、生理はもちろん体の悩みは年齢やライフスタイルとともに細分化されているという。そこでより多くの女性たちの体の悩みをサポートすべく、今後は生理期間に限らないプロダクトを拡充し、自由なライフスタイルを送れる世界を目指す。

 「現在は吸水ショーツのブランドだと認知されていますが、私たちがブランドを通して行なっていくことは女性たちへのエンパワーメントです。ブラストでは、“すべての女性たちが人生をコントロールできる世界へ”をビジョンに掲げています。ライフイベントやライフスタイルが自分らしい生き方を諦める理由になってはならない。今後もその時々に寄り添うサービスやプロダクトを開発し、女性の一生をエンパワーし続けていきます」と、石井リナブラストCEOはコメントしている。

 「ナギ」は女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト」を運営する石井リナが立ち上げたフェムテックブランド。「ナギ」が展開する吸水ショーツは、吸水機能、防水機能、防臭機能、制菌効果のある独自の積層構造が特徴で、洗濯することで繰り返し使うことができる。プロダクト改良に積極的に取り組み21年3月に吸水力の大幅なアップデートを実施。12月には「ナギ スポーツ」を発売しラインアップを拡充、多様なカラーとサイズをそろえている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。