ビジネス

「マルジェラ」や「ジル サンダー」の親会社、業績はコロナ禍前に回復 2024年にIPOか

 「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTBは、2021年9月の売り上げは前年同月比21%増となっており、21年12月通期決算での売上高は前期比15%増の15億ユーロ(約1950億円)程度を見込んでいると発表した。

 同社によれば業績は全体に好調で、コロナ禍前の19年と同水準にまで回復している。中でも21年3月に傘下に収めた「ジル サンダー」は、22年春夏コレクションのメンズウエアの売り上げが前年同期比80%増、ウィメンズは同32%増となっており、既存店ベースでの売上高は同51%増だった。現在、同ブランドは世界で34店を構えているが、22年1月には上海の高級ショッピングモール、プラザ66(PLAZA 66)に出店するほか、近日中にニューヨークにも新たに店舗をオープンする予定。また、ミラノの旗艦店を新たなコンセプトに基づいてリニューアルする計画もあるという。

 レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTBプレジデントは、「ジル サンダー」を買収した際、「クリエイティブ面を変更するつもりはない」としつつも、同ブランドをさらに発展させるべく経営体制の見直しを視野に入れ、マーチャンダイジングを改善すると発言していた。その言葉通り、21年9月には、18年から「ジル サンダー」を率いてきたアクセル・ケラー(Axel Keller)前最高経営責任者(CEO)に代わり、OTBのウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)CEOが同ブランドの新CEOに就任した。なお、ミネッリ新CEOは引き続きOTBのCEOも務めている。

 OTBは以前から新規上場(IPO)に関心を示していたが、ロッソ=プレジデントはこのほど、24年にIPOを行う予定であることを明らかにした。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。