ビューティ

ただそこにいるだけで癒される、猫のような居心地のいい美人になる方法【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.10。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「美のバランス感覚」。大人たるもの、独りよがりな美はもう卒業。ただそこにいるだけで人々を魅了する猫のように、会う人をほっと癒し和ませる心地よい美しさを目指すための方法&コスメをご紹介します。前段の“事件”のインパクトにより、猫感がやや薄味になってしまっておりますこと、ご了承ください。

マツエクをした「その筋の男」が放つ、強烈な違和感の正体

 姉の友人の看護師から聞いた話。ある日勤務先の病院に「その筋の人」が担ぎ込まれてきたという。それだけでも十分びっくり案件だと思うのだが、それより何よりその場にいた看護師全員の目を釘づけにしたのは、付き添いでやってきた子分のほう。なぜなら50〜60代と思しきそのおっさんがゴリッゴリにマツエクをつけていたというのである。

 「その筋の人」だって、きれいを目指してもいいのだが、聞けば、頭は白髪交じりのパンチ、首元は安定の喜平ネックレス、トップスはスタッズでドクロがでかでかと描かれた黒ニット、パンツは迷彩柄のジャージーという、まつげ以外はイメージを1mmも裏切らない見事なまでのチンピラコーデを披露していたというから、素直に「美容が好きなのね」という話では終われない。まつげに執着するわりに、その他の部分にはかわいい要素が一つもないのはどういうことか。

 いかつい業界で、いかついファッションに身を包み、いかつい美容(?)を楽しむのなら全く問題はないが、そこにフッサフサでクルンと上向いたお人形のようなまつげはどう考えてもそぐわない。「まつげはかわいいんかい!」とその場にいた看護師たちがツッコミたくもずっこけたくもなった気持ちがよく分かる。

 生まれつきまつげが密という人は当然いるが、白髪パンチのおっさんは、誰が見ても明らかにマツエクだと分かるまつげをしていたという。まつげ貧毛症など致し方ない理由であったとしても、今のマツエクは本当に進化しているから、「生まれつきフサフサなんです」と言ってもバレないくらいの自然な仕上がりになるはず。なのに、そこにいる全員の目を釘づけにし思考停止させるほどの強烈な違和感を放つまつげって、いったいどんな? やはりそこには“目元を盛りたい”という願望があったのではなかろうか。

 ここまで書いていて、「あれ、これ何のコラムだっけ」と迷子になってしまったが、つまり私が言いたいのは、どんなに美容やおしゃれに気を使おうと、人目に「違和感」と映ったら全ての努力が無駄、一発アウトだということ。

 白髪パンチのおっさん×マツエクは極端な例だとしても、何事にもベストなバランスというものがある。それを無視した独りよがりの美容は、人目に魅力的には映らないし、若いころは勢いでどうにかできても、いつか必ず違和感に変わる。好きを貫くことも大切。けれど、相手にとって心地よい存在であろうとすることも、大人が備えておくべき美の一つだと思うのだ。

美の黄金バランスを備えた猫は、さながら美しい景色のよう

「室内に猫は欠かせない。猫がいて初めて部屋は完璧になる」(ステファヌ・ファラメ)
「あら、ガラスの向こうにきれいな花が! 白いケシの花。いいえ、花じゃない。あれはねこ……」(コレット)
「愛しのビューティ、あなたほど完璧な子ねこをこれから先も自然が創ることはないでしょう」(オノレ・ド・バルザック)

 こんなふうに、猫の美しさに魅了された偉人たちの名言は、ちょっと探しただけでも山ほど出てくるのだが、美に一家言ありの人々にここまで言わしめるとは、やはり猫の美は侮れない。「何事もベストなバランスがある」と言ったが、猫は目・鼻・口・耳の配置、長いしっぽや鍵しっぽ、多様な毛柄など、全てのバランスが奇跡と言ってもいいほど美しく整っていて、生まれながらにして美の黄金比が備わっていると思えてならない。猫はまるで美しい景色のように、人を癒し和ませ、魅了することができる特別な存在なのだ。

 どんなに容姿が優れた人でも、そんな猫の美には到底及ばない。けれど、少なくとも白髪パンチのおっさんのように人をギョッとさせることのない、いつでもそばにいたくなる魅力や居心地の良い雰囲気を目指すことは、日々の美容でなんとかできるはずだ。

美のバランス感覚を養い、猫のような居心地のよさをかなえるためには?

 と今回も強引な猫着地がキマッたところで、いかなるときでも、猫のように癒し和ませる居心地よい美しさを育むためのアイテムをご紹介。

 小さな鏡だけでは、自分を客観視する感覚は育たない。まずは大きな鏡をデスクにセットして、自分が普段どう見られているのか引きで見つめてみる習慣を。「シンク−(SHIN;KUU)」の鏡は、頭のてっぺんからデコルテまで写すことができる余裕のある楕円形フォルム。使う人の座高に合わせて高さを調整できる上、台座から取り外して手鏡にすれば、合わせ鏡で見えにくい後ろ姿もチェック可能。トータルで美のバランスをとらえる練習にぴったりのアイテムだ。


 自分のキャラとはチグハグな美に突き進んでしまうのは、自信のなさや、自分自身と向き合えていないことが原因のひとつとしてあるのかもしれない。自宅でのリラックスタイムにマインドフルネスを取り入れてみるのも一案だ。コスメに頼るなら、「CBDAYS MOMENT」のCBDオイルがおすすめ。消化吸収しやすいMCT オイルとヘンプシードオイルをベースに、CBDを270mg配合。徳島県のすだちとライムをブレンドしたすっきりとしたクセのないフレーバーで、気持ちをポジティブにスイッチ。自信を取り戻したいときに頼りになるはずだ。


 猫と過ごすひとときのような、心穏やかで居心地のいい雰囲気をまとうなら、今季トレンドの金木犀の香りにTRY。「シロ(SHIRO)」のキンモクセイ オードパルファンは、金木犀とベルガモットのすっきりとした甘さから、ウッディ、ムスクの穏やかなラストへと紡がれる優しく懐かしい香り。道端で感じる金木犀そのものの香りを楽しめるから、そばにいる人はきっと癒され好印象を抱くはず。

 「白髪パンチのおっさんは、看護師たちには丁寧に接してくれたし、いい人風だったよ。無駄に清潔感もあったし。でもさ、マツエクが強烈すぎてどんな情報も入ってこないよね(笑)」とは姉の友人の看護師談。どんなに美を磨こうと、一つでも選択を誤ると全てのバランスが崩れ良かった部分までなかったことになってしまうようだ。そう考えると、やはり猫のように調和のとれた誰の目にも心地よい美しさを目指すことは、ほかのどのエイジングケアよりも急務かもしれない。美のバランス感覚を養っておかなければ、あなたも私も、白髪パンチのことを笑っていられなくなるから。

参考文献
ちいさな手のひら事典 ねこ(グラフィック社)

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