ビューティ

いつでもご機嫌 口角がキュッと上がった猫スマイルの作り方【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.9。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「キュッと上がった口角」。猫の口元はいつだって口角がキュッと引き上がっていてとってもチャーミング。こんなふうにいつでもご機嫌顔でいられれば、好感度も若見えも間違いなし。不機嫌なへの字口の弊害、そして猫のようにハッピーなスマイルリップをかなえる方法を考察!

口角の下がった“不機嫌顔”は百害あって一利なし。人相学的にも最悪!

 「疲れてる?」「あれ、なんかまずいこと言っちゃった?」「嫌なことでもあったの?」。体調も気分も絶好調なのにこれらのセリフを投げ掛けられたら、それは「何なの、不機嫌そうな顔しちゃって……」と嫌みを言われているのと同意である。不機嫌なわけでもないのに不機嫌そうな顔つきに見えるのは、率直に言ってヤバい状態。たるみが進み、口角の下がったへの字口がデフォルトになってしまっているからだ。

 への字口は素人目にもパッと見の印象が良くないが、「ネガティブ思考」「うがった視点でものを見る」「頑固で人の意見を聞き入れない」など、人相学的にもあまりよろしくないと聞く。だからなのか、絵本でも漫画でも、ヒール役や偏屈な人間の口元はへの字にひん曲げて、いかにも意地悪そうに描かれることが多い。

 実際、見知らぬ町で道を尋ねようとしたとき、口角の上がった人と下がった人がいたら、100人中100人が口角の上がった人を選ぶだろう。それぐらい、口角の下がった人は本人にそんなつもりがなくても「話し掛けんなオーラ」がプンプン。人を遠ざける負のパワーを放っている。好印象のあるなしは、口角の向きに大きく左右されるのだ。

猫のように口角がキュッと上がってさえいれば、不機嫌感はチャラに

 無敵の美を誇る猫の中にも、「グランピー・キャット」と呼ばれる不機嫌そうな顔つきの猫がいる。人間のように老化や性格でそうなっていくわけでも、そういう品種というわけでもなく、顔周りの毛の生え方や模様、目や鼻の位置で、ムスッとした顔に見えてしまうことがあるようだ。

 しかしこうした猫は“ぶさかわ系”としてSNSを中心にアイドル級の人気を誇っている。人間ならば、愛嬌など容姿とは別の部分でアピールしない限りブスはブスのままだが、猫の場合は不機嫌そうな顔をしていても「かわいい」と崇められる。なぜなら、猫の口元は「ω」←このように、口角がキュッと上がっていて、いつでもスマイル顔に見えるから。目つきが鋭くても気性が荒くても、その愛くるしい口元から放たれるハッピーオーラが、不機嫌感をチャラにしているのではないかと思うのだ。

 目の形は変えられなくても、口角が上がってさえいれば印象は良くなる……という学びが得られたので、口角上げを習慣にしない手はない。コツコツ続ければ、好感度も若見えもこっちのもの!

肌・筋肉・マインドの3方向から、猫のようなスマイルリップへ

 不機嫌顔のもと・への字口になる原因の一つとして気をつけたいのは、現代人の多くが悩まされている「首凝り」。ここがガチガチに凝り固まってしまうと、口角を引き上げる筋肉の動きが悪くなり、への字口を加速させてしまう恐れが。毎日のスキンケアのついでに首凝りをリリースするアクションを加え、不機嫌顔のストッパーを外してあげるだけでもスマイルを作りやすくなり、好印象もぐんぐん上がっていくはずだ。


 ということで、まずは口角を下に引く役割を持つ筋肉につながる広頸筋をほぐして、口角を下げる力を緩めよう。首の皮膚は顔以上に薄く繊細なため、スキンケアの“余り”をちょっとつけるだけでは不十分。ネックラインにフォーカスした「コスメデコルテ(DECORTE)」の“AQ コンセントレイト ネッククリーム”で優しく丁寧にマッサージを。体温でとろける心地よいテクスチャー、ぜいたくな潤い、月下美人の優美な香りに包まれる至福のトリートメントは、それだけで気分も口角も上向きそうな心地よさ。専用マッサージャーを使ってほぐせば、しなやかで凛としたネックラインが手に入るはずだ。


 日々の口角上げマッサージに加えて、週1回のスペシャルケアとしておすすめしたいのが「カネボウ(KANEBO)」の“スマイル パフォーマー”。中段の「頬・口角バンド」と下段の「フェースラインバンド」を、それぞれこめかみに向かって引っ張り上げながら密着させるだけ。“笑顔の形状”をホールドしたまま濃密セラムを届けて、ハリ・艶に満ちた上向きの肌印象へと導いてくれる。密着・ホールドを実現するシート設計と肌の動きに追随する密着性の高いセラムの効果で、動き回ってもズレにくく、“ながら”で猫スマイルを目指すことができるのもうれしい。


 嗅覚は五感の中で唯一、感情や本能に直結する本能。だからこそ、いつでもお気に入りの香りに包まれていれば、自然と心が穏やかになり笑顔も生まれやすくなるはずだ。「グタール(GOUTAL)」の“シャ ペルシェ オードトワレ”は、“シャ ペルシェ(高鬼ごっこ)”を楽しんだ幼少期の無邪気な気持ちを呼び起こしてくれる香り。みずみずしいナスタチウムにスイートピーやレモンブロッサムを重ねたいたずら心をくすぐるハーモニーが、温かくハッピーな気持ちを引き出してくれるはず。外箱とラベルの裏に描かれたカラフルな猫の顔は、眺めるだけでもスマイルになれそう。

 口角上げにはメイクも有効。コンシーラーやヌードカラーのリップライナーで口角をキリッと引き締めるようにラインを修正するだけでもスマイルリップに近づけるはず。それすら面倒くさい場合は、ボトックス注射による口角挙上など、美容医療の力を借りるのもありだ。とにかく、どんな手を使ってでも口角をキュッと引き上げることを意識。それができれば、好感度も運気も上がっていくはずだから。

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