ビューティ

旬のディーバに学ぶ、今っぽキャットアイ【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.2。今回のテーマは「キャットライン」。古代エジプトの女王・クレオパトラから旬のディーバまで、時空を超えて女性たちをとりこにするキャットラインの秘密と、最旬アイライナーについて考察する。

猫の目は、美しき魔性。人間に「かわいい」と思わせる秘密が隠されていた

 猫の顔はかわいい。耳も鼻もほっぺも後ろ頭もひげ袋もいちいちかわいいのだが、ビューティ的視点で一つポイントを挙げるとするなら、やっぱり目。あのクリッと大きな目がとてつもなくかわいい。猫は顔の面積に対する目の割合が哺乳類の中で一番大きいといわれている。まるまるとした顔に、アンバランスなほど大きな目。そして、小さな鼻と口は控えめにちょんちょんと配置。このパーツの比率は人間の赤ちゃんの顔に似ているといい、だから母性本能がくすぐられ、本能的に「かわいいぃぃぃぃぃぃ!」と感じてしまうという。

 そんな猫のかわいさの象徴である「目」。丸みがありつつも、目頭は切開ラインを入れたようにキュッと引き締まっており、目尻は斜め上にキリッとシェイプされている。この、いろんな目の形をいいとこ取りしたような魅惑のデザインが、かわいいだけじゃなく、ちょっぴりセクシーでミステリアスな、猫々しい小悪魔ムードを醸しているのかもしれない。

クレオパトラの囲み目は、猫がお手本?

 古代エジプト人はさまざまな動物を神格化してきたが、中でも猫は「バテスト」と呼ばれる猫の女神として、尊敬され、たたえられ、大切にされてきた。その美しさやしなやかさ、ミステリアスなイメージから、女性美の象徴としても崇められていたとか。

 世界三大美女の一人・クレオパトラは、黒でぐるりと囲んだ妖艶なアイラインが印象的だが、これは猫の目を模したものではないかと言われている。現代女性がアイライナーでキャットラインを引いて魅力的な猫目を演出するように、クレオパトラも猫のかわいさにあやかっていたのだろうか?

旬のディーバは、みんなキャットライン巧者

 そんなことを考えながらキャットラインの魅力的なセレブを探してみると、グラミー賞受賞後、世界を席巻中のデュア・リパ(Dua Lipa)、モード界からもラブコールが止まらないブラックピンク(BLACKPINK)、イッジ(ITZY)などのK-POPアイドル、今年ブレイク必至とうさわのプリヤ・ラグー(Priya Ragu)と、なぜか旬のディーバたちに着地。テイラー・スウィフト(Taylor Alison Swift)やアリアナ・グランデ(Ariana Grande)など、特に旬ではない大御所ディーバたちの中にもキャットライン愛好家はいるにはいるが、旬のディーバたちのキャットラインの方が、なんとなく抜け感があってこなれて見える。

 夏のマスクメイクのお手本に……するにはあまりに派手だが、肌づくりや眉のニュアンス、色使いなど、インパクトのあるキャットラインをモノにするためのバランスや抜きどころは、大いに参考になりそうだ。

ディーバなキャットラインをかなえる最旬アイライナーは?

 くしくもこの夏は優秀なアイライナーが大豊作。しかも、グレーやホワイトなどこれまでにない不思議系カラーがINときてるから、ディーバ気分でひとクセあるキャットラインを楽しむにはもってこい。一見びっくりするような色でも、肌にのせてみると描いた感のないちょうどいい発色でいい感じのニュアンスラインが楽しめ、ポイント使いすると意外に抵抗なく使えたりもするので、メイクの幅を広げるためにも食わず嫌いせずにぜひ試していただきたい。

 「スック(SUQQU)」の“ニュアンス アイライナー”は、大人の目元にニュアンスと陰影を添えるしゃれ色ライナー。03は、流し目がりんと涼やかにキマるホワイトグレー。なじみすぎない程よく主張のある絶妙な発色で、カラーのキャットラインも大人っぽくスタイリッシュに楽しめる。ガツッとラインを入れても暑苦しく見えないから、夏のマスクメイクのアクセントに◎。


 人気急上昇中のホワイトライン。とりあえずどんなものか試してみたい人には、プチプラで気軽にトライできる「ヴィセ アヴァン(VISEE AVANT)」 “リップ&アイカラーペンシル”を。目元だけでなく唇にも使え、ライン使いもぼかしも自由自在な使い勝手の良さは、お値段以上。おすすめはもちろん001スノーフレーク。粉雪のように煌めくパールホワイトは、目尻をくの字に囲むフレームラインや、目尻だけに“チョンのせ”するなど、進化系キャットラインで楽しみたい。


 正統派なキャットラインを楽しみたいなら、グローバルアンバサダーのブラックピンク・リサ(LISA)もビジュアルで使用している「M・A・C」“ブラシストローク ライナー”を。毛先を使えば極細ライン、フラットな側面を使えば大胆ラインと、1本で自由自在に描き分けられるうえ、安定感のある描き心地でLISA風のクールな跳ね上げキャットラインも簡単。濃密なラインを長時間キープしながら、ぬるま湯で簡単にオフできるのもうれしい。

 マスクをするだけで、すっぴんでも目元が強調されるから、フルアイメイクはトゥーマッチ。ラインを主役に、あとは潔くレスするぐらいがちょうどいいのかもしれない。ひとクセキャットラインの一点豪華主義メイクで、真夏のマスクメイクをクールに楽しもう。

サカイナオミ/美容ライター。東京都出身。美容室勤務、美容ジャーナリスト齋藤薫氏のアシスタントを経て、美容ライターとして独立。「WWDJAPAN」のほか、「25ans」「VOGUE GIRL」「kiitos.」をはじめとする女性誌やweb媒体、百貨店媒体、広告などさまざまなメディアで執筆。ジャンルはメイク、スキンケア、ヘアケア、ヘルスケアをメインに、着物や占いまで多岐にわたる。無類の猫好き

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

業界に贈るZ世代の声 ファッション系サークル所属の 大学生がサステナブルを語る

「WWDJAPAN」9月20日号は、ファッション系のサークルに所属する大学生とタッグを組んで、Z世代のファッションやサステナビリティに関する意識に迫りました。青山学院大学、慶應義塾大学、上智大学、早稲田大学から生まれた団体の活動内容や業界への思い、お気に入りのアイテムなどを紹介します。ファッションが好きだからこそ洋服の大量廃棄問題や環境への負荷について、学生目線で「できることはないか」と考える学生…

詳細/購入はこちら