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TSI営業利益22億円に回復 3〜5月期、「パーリーゲイツ」がけん引

 TSIホールディングスの2021年3〜5月期業績は、営業利益が22億円だった。前年同期の64億円の赤字から黒字転換した。4月25日に発令された緊急事態宣言で店舗営業が制約されたが、前期に実施した事業撤退や人員削減といった構造改革、仕入れの抑制や販管費の削減などが成果を上げた。3〜5月期の営業利益としては直近5年で最高益となる。

 売上高は同57.8%増の342億円だった。昨年春の緊急事態宣言に比べて営業する店舗が多かった反動で跳ね上がった。前々年同期比では20.2%の減収になる。都心立地で通勤着に対応してきた「ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)」「ナチュラルビューティベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」などの回復が遅いのに対し、ゴルフウエアやストリートブランドの好調ぶりが目立つ。ゴルフの「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」は39億円(19年3〜5月期は32億円)、ストリートの「ハフ(HUF)」は15億円(同11億円)に成長した。

 EC(ネット通販)も引き続き伸びている。EC売上高は前年同期比10.4%増、前々年同期比28.4%増の103億円、EC化率は35.3%になった。販売員のスナップを目玉コンテンツにした国内自社ECの売上高は、前年同期比14.3%増の44億円になった。

 消費回復が鈍い中、仕入れ額を前年同期に比べて8掛けに抑えた。また前年同期に休業で販売機会を失った商品のプロパー(正価)による消化も促進した。一連の構造改革や固定費の削減によって、販管費率は前々年同期に比べて3.6ポイント低下し、利益を底上げした。有価証券売却益などの特別利益の計上したため、純損益は24億円の黒字(前年同期は104億円の赤字)に転換した。

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