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性差別に立ち向かうティーンを描くネトフリ映画「モキシー」 自身の“フェミニスト・ジャーニー”を主演俳優が語る

 ネットフリックス(NETFLIX)で配信中の映画「モキシー 〜私たちのムーブメント〜(MOXIE)」から、主人公を演じたハドリー・ロビンソン(Hadley Robinson)が同映画のテーマにあるフェミニズムについて語った。

 「モキシー」はジェニファー・マチュー(Jennifer Mathieu)の小説をもとにした、エイミー・ポーラ(Amy Poehler)監督による2作目。ドレスコードといった日常的な性差別的慣習を持つ学校に通う16歳の主人公が、1990年代のフェミニズム運動を知っていくうちに影響を受け、学園内で活動を始めるストーリーを描いている。主人公の親友役はリアリティショーの「テラスハウス」に出演して人気を集めたローレン・サイ(Lauren Tsai)が演じた。

 ロビンソンは、映画「もう終わりにしよう。(I’m Thinking of Ending Things)」「ユートピア~悪のウイルス~(Utopia)」などに出演経験を持つ若手俳優。日本で2020年3月に公開され、物語を通して多様な女性の幸せや生き方を表現した「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(Little Women)」にも出演した。

 ロビンソンが初めて「モキシー」の脚本を手にしたのは飛行機の中だった。読み進めるうちに主人公のヴィヴィアンに共感して、気がついたら涙が出ていたと振り返る。主人公が“普通”の世の中に性差別が存在することにだんだんと気がつく様子や、もがきながらも懸命にアクションを起こす姿に心を動かされたという。

 「私自身、もしくは周りの友人の多くが経験したことを表現している。高校生活で自分の存在を見過ごされ、まともに話を聞かれないという体験。思春期で体や心も変わっていくのに、誰からも理解されず、助けの求め方もわからない。私の知っている女性の多くは、ストーリーで描かれているハラスメントやマイクロアグレッション(自覚なき差別:意図的かどうかにかかわらず、特定の人物や集団に対する日常にあらわれる偏見や差別に基づく態度)と似た経験をしてきた」と語った。

 映画の中で主人公は、母親を通して90年代にアメリカで始まった音楽・フェミニズム・政治を組み合わせたサブカルチャー運動「ライオット・ガール(Riot grrrl)」や、ビキニ・キル(Bikini Kill)、スリーター・キニー(Sleater Kinney)といったパンク・ロックバンドについて知っていく。次第にそのパワーや周りの人物に感化され、主人公が起こす“革命”の鍵となる匿名のフェミニズム・ジンを発行する。役作りのためにロビンソン自身も、90年代のパンクバンドの曲を聴き始めたという。「歌詞の中には詩的な表現も多いが、深い意味や意図を持っている。歌の持つエネルギーを感じながら、歌詞に浸った。とても感慨深いものだった」とコメント。

 自粛期間中はアートに精通し、自ら絵を描いたりする機会も多かったというロビンソンは、「潜在意識の中にあるものがアートに直結している。頭に浮かんだことは、とりあえず描き出している。でも頭の中にある事柄についてはあまり深く捉えないにしている。そうする方が自分について、より多くの発見がある」と述べる。同映画を自粛が始まる前には撮り終えていたが、主人公同様に自分自身について日々学んでいると言う。3月現在は米バスケットボールチームがテーマのドラマへの出演を控えている。

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