ビジネス

カーボンニュートラル素材で目指す3つのリサイクル ユニチカのサステナブル事業が新展開

 繊維大手のユニチカグループとフランスのアルケマ(ARKEMA)グループは、炭素成分が100%植物由来の原料を使用したカーボンニュートラルのナイロン素材「キャストロン(CASTLON)」の包括的なリサイクルの取り組みをスタートした。

 「キャストロン」は、非可食植物であるヒマ(唐胡麻)の種子から抽出されるヒマシ油を原料としたバイオマス素材。軽量で、耐摩耗性、耐化学薬品性、寸法安定性に優れているのが特長だ。

 ユニチカは2007年から原料供給先であるアルケマとの取り組みをスタートし、ナイロン11繊維の開発を進めてきたが、今回はさらに協力関係を進化させ、サステナブルなプロジェクトを打ち出した。

 「キャストロン」のリサイクルの取り組みは主に3つ。原糸・生地の生産ロス品や使用済みのアパレル製品を回収し、新たな繊維製品を生み出すこと。また、新たにナイロン11のフィルムを展開し、原反などの生産ロス品や使用済み製品を回収し、繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用すること。そして、樹脂加工プロセスで発生する生産ロス品を繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用することだ。

 ユニチカは昨年4月から3カ年の新中期経営計画の主力事業の1つにサステナビリティの新事業推進を掲げ、繊維セグメントの衣料繊維もエコや環境配慮型素材の商品開発・拡販を重点戦略としている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬パリコレ特集 デザイナーたちからの提案「何気ない日常を特別に」

3月18日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬パリコレクション特集です。2月末から3月にかけて約100ブランドが参加して開催されたパリコレを現地取材し、その中で捉えた次なる時代のムード、デザイナーの視点をまとめました。ファッションデザイナーたちから届いた大きなメッセージは「何気ない日常を特別に」。戦争、物価高騰、SNS疲れと私たちを取り巻くストレスはたくさんありますが、こんな時代だ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。