ファッション

オールバーズが“100%植物由来レザー”に投資、スタートアップ企業と共同で技術開発

 サンフランシスコ発のスタートアップでサステナブルファッションの提案で注目を集めるオールバーズ(ALLBIRDS)は、⽶国イリノイ州のナチュラル・ファイバー・ウェールディング(NATURAL FIBER WELDING、以下NFW)と提携し、同社が持つ技術「Mirumテクノロジー」に200万ドル(約2億1000万円)を投資すると発表した。NFWは100%植物由来の“プラントレザー”の開発に成功した注目のスタートアップ企業。今後、「Mirumテクノロジー」を用いた製品を開発し、またその技術をオープンソース化していく。

 “プラントレザー”は、植物油や天然ゴムなどのバイオ素材を原料としていて生分解し、従来の天然⽪⾰に⽐べ1/40、⽯油由来の合成⽪⾰と⽐べても1/17もカーボンインパクト(⼆酸化炭素による環境への影響)を軽減することに成功している。

 オールバーズは、“カーボンニュートラル”を目指すと宣言し、2020年4月から全商品にカーボンフットプリント(温室効果ガス排出量)を表示。測定・削減・相殺することに取り組む。同社が問題視していたという、靴底フォームに用いるEVA(通常は石油由来)を100%植物由来で作ることに成功し、その技術をオープンソース化している。

 オールバーズのジョーイ・ズウィリンジャー(Joey Zwillinger)共同創業者は「多くのファッション企業は、環境より⽣産スピードとコストを優先させるために、環境に悪影響な⽯油由来の合成素材やサステナビリティに⽋けるレザーを⻑く使⽤し続けてきた。NFW社はスケーラブルかつサステナブルなプラントレザーを開発しており、これらの素材は⼆酸化炭素排出量を98%も抑えられるポテンシャルを秘めている。今回のパートナーシップ及びそのテクノロジーによって開発される“プラントレザー”は、ファッション業界から⽯油系素材を失くすための⼤きな⼀歩となる」とコメントを発表。

 NFWのルーク・ハヴェラール(Luke Haverhals)創業者も「今、社会に蔓延している⽋乏感――これはプラスティックや⽯油系製品に頼り続けてきた結果だ。しかしサステナブルで再⽣可能な⼿法に基づいた技術は、この問題を解決し、まったく新しい時代を切り開くだろう。新しい時代に向けた取り組みを牽引するオールバーズ社とパートナーシップを結ぶことは、私たちにとっても⼤きな意味があり、⼤変喜ばしいことである」とコメントした。

 NFWは2015年、ルーク・ハヴェラールが創業。中核技術は天然ポリマーのリフォーマットで、「Mirum」は天然由来の⽣分解性ポリマーで作られており、ポリウレタンでコーティングせず、合成接着剤も不使用で、⼿触り感の調整や複雑な構成など、さまざまなアレンジが可能な素材だという。

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