サステナビリティ

「作らなきゃいいじゃん」と言われるけれど エディターズレター(2020年10月14日配信分)

※この記事は2020年10月14日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「作らなきゃいいじゃん」と言われるけれど

 リンクの1本目にある「ベア ミネラル」のホリデーコレクション、サンプルを1セット拝見しましたが、「コレで十分!」としか思いませんでした。ゼロ不満。「包装紙を極力省く」というアイデアは、例えば“ボックスに収めた製品を覗き見できる窓に被せる透明のプラスチック”などにも及んでおり、つまり外箱から製品に触れられるデザインなのですが、「そんなのヤダ!」って方、いるのでしょうか?

 「パッケージいらない」というニーズに対応した、リンク2本目の「シロ」の“エシカル割”は、いかがでしょうか?私は100%、“エシカル割”希望!です。だって外箱って、特に愛用品のリピート購入なら、帰宅して30秒で、毎週月曜日に出す“資源ゴミ回収用の紙袋(=ショッパーの再利用)”に入れちゃうんです。だったら貰わない方が、ウィン-ウィン!ステキなアイデアだなぁと思うのです。

 コスメについては、「サステナブルへの取り組みが、まだまだ足りない」との声があるかと思います。われわれのように使いきれないほどのサンプルが届き、それらを一堂に眺めると、「このパッケージのプラスチック……」なんて思うコトもあります。膨大な紙のリリースをいただくと、「もぅ!」と思うようになりました。でも、だからと言って、すべてを大否定する気持ちにはなれません。上述の通り各社、できることから、少しずつ始めているからです。それでも否定される方は、「モノを作るな」という意見でしょうか?でもそれでは、ブランドの経済活動が滞ってしまう。それは「サステナブル(=持続可能)」ではない」と思うのです。

 「ガラスは重いから、再生可能なプラ容器を選んだ方が、われわれの場合は二酸化炭素の総排出量が少ない」というブランドもあります。事情は、それぞれです。だから私は、それぞれの事情に詳しくなりたい。ブランドの皆さん、共に、発信していきましょうね。そうすれば、「作らなきゃいいのに」という「いや、そうですけれどね……」という“モヤモヤ”に遭遇する機会も減るのではないか?って思うのです。

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