ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第11回

デジタルに強いブランドとの連携が百貨店の接客を変える?

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 ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつける「WWDジャパン」によるビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週は百貨店で展開するデジタル施策について。(この記事はWWDジャパン2020年12月14日号からの抜粋です)

今週の識者
弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター

 年末商戦を迎え、本来であれば百貨店が一年で一番のにぎわいを見せるシーズンだが、長引くコロナ禍の中、百貨店各社は“次の一手”を打ち始めている。三越伊勢丹は11月25日、スマートフォンアプリ「三越伊勢丹リモートショッピング」による、ビデオ通話でのオンライン接客をスタートした。1時間の予約制で店頭のスタッフとビデオ通話を行い、好みに合った商品を選んでもらったり、商品の説明を受けたりすることができる。興味を持った商品は、同店のオンラインショップで購入が可能だ。現在リモートショッピングに対応しているのは、伊勢丹新宿本店の婦人服、紳士服、ジュエリー・時計、化粧品カテゴリーの計14売り場。うち化粧品はオーガニック・ナチュラルコスメを扱うビューティアポセカリーで対応する。取り扱うブランド・商品の知識を横断的に持ち、店頭でもニーズの高いボーテ・コンシェルジュが、手元で商品のテクスチャーを見せたり、香りやテクスチャーの説明を行う。ビューティアポセカリーは、一般的な化粧品フロアと異なり通常でも横断的な商品展開を行っているため、クロスセリングがリモートでも行いやすいといえる。

クライアンテリング=お得意さまの担当セールス

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