ファッション

東レ繊維事業の2020年4~9月期は減収減益 「ユニクロ」とのビジネスは「計画以上」

 東レの繊維事業の2020年4~9月期の売上高は前年同期比21.8%減の3302億円、営業利益は同50.0%減の158億円だった。

 国内外ともに新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、衣料用途は各国のロックダウンや店舗の閉鎖から需要が減退した。医療用白衣地やマスク用途での不織布需要の増加はあったものの、全体の減少をカバーするには至らなかった。

 戦略的なパートナーシップ契約を締結しているファーストリテイリングとは、独自の全自動一貫リサイクル設備を開発して導入し、国内で62万着の使用済みのダウン製品を回収、再利用して、「ユニクロ(UNIQLO)」の“リサイクルダウンジャケット”として11月に発売した。5年間で取引額1兆円を目指して締結したパートナーシップ契約は今年が最終年だが、同社は「今年は新型コロナの影響があったが、トータルでは計画以上だった。来年に向けては、現在議論している」と話した。リサイクルを含むグリーンイノベーション事業の売上高は22年度に1兆円を、防護服や医療用ガウンの展開、抗ウイルステキスタイルの開発などを含むライフイノベーション事業は同3000億円を目指している。

 21年3月期の繊維事業の売上高は7050億円、営業利益は360億円を予想している。

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