ビューティ
連載 海外ビューティ通信

韓国でブームのホームヘアカラー、2大人気はトップサロン「スンス」と「ジェニーハウス」のオリジナル

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」ではパリやニューヨーク、ソウル、ベルリンの4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。(キャプション中の円換算レート:1ウォン=0.092円)

 韓国ではホームトレーニングやデリバリーアプリケーション、ドライブスルーショッピングなど非対面時代に適した新しいトレンドが定着している。そしてビューティ市場では今、ホームヘアカラーがブームになっている。

 中でも人気を集めているのが、ソウルにあるヘアサロンのツートップといわれる「スンス(SOONSOO)」と「ジェニーハウス(JENN HOUSE)」がプロデュースしたヘアカラー剤だ。品質や色、質感に加えて初心者でも簡単にできる点が評判だ。両ブランドの製品とも、染毛剤と酸化剤を混ぜて振るとプリプリとしたジェル状に変わり、使い捨て手袋をして指でマッサージするようにして髪の毛の根元から毛先まで塗布し30分放置すると髪がまんべんなく染まる。液垂れすることもなく扱いやすい。

 アイドルやセレブリティーも通うヘアサロンの「スンス」は、トップヘアスタイリストのイ・スンチョルとメイクアップアーティストのイ・スギョンが経営する有名ヘアサロンだ。2014年に発売した“ザ⊡サロンカラー⊡ゴールドラベル”は、こだわりの20種のペプチド成分と20種のアミノ酸成分と独自の特許成分のトリュフオイルやキャビアオイル、ホワイトルフィンオイルを配合し、髪のダメージを補修しながら艶を与えカラーの持続力も実現した。CJホームショッピングのホームヘアカラー剤カテゴリーでリピート率1位のタイトルを獲得した。

 「ジェニーハウス」の“サロンコードイルミネーションヘアカラー”は、60年以上の技術力を持つヘアカラー剤で有名なドンソン製薬とダオルコスメティックが提携して開発。18年に発売し1年間で470万個を売り上げた。コラーゲン含有量を高めて、グリセリルグルコシド、スクワラン、ヒアルロン酸の3種の保湿成分、7種の特許成分、10種のタンパク質、10種の植物エキス、10種の植物オイル成分で髪の油分と水分のバランスを整え、ダメージにアプローチする。室内照明と自然光の両方に映える豊かな色・質感と艶が評判で、19年の韓国品質満足度指数(KOREA QUALITY SATISFACTION INDEX)で1位、20年は韓国顧客満足度指数(KOREA SATISFACTION CONSUMER INDEX)で1位になった。

 両ブランドともアンモニアなどの有害成分無添加で、香りや頭皮への刺激を抑えた。ヘアカラー剤のほかカラーコーティング・トリートメントも注目を集めている。頭皮と髪を傷めずに手軽にヘアカラーチェンジができるほか、トリートメントと脱毛防止も期待できる一石二鳥の商品だ。

 品質の高いホームヘアカラーは、非対面時代のライフスタイルのニーズを満たし今後も需要が増えていくだろう。シーズンを重ねてさらに進化したヘアサロン発のヘアカラー剤に期待がかかる。

チョン・ジャキョン:フリーランスコーディネーター兼ライター。ソウル生まれ。アート関連会社と映画製作会社の演出部を経てメディアコーディネーターに転身。雑誌を中心にテレビ、広告、スポーツなど幅広い分野で活躍。携わった書籍は「ソウル美容完全ガイド」(講談社)など多数

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