ビューティ

ロレアルが世界で初めて工場から排出される炭素からシャンプーボトルを開発

 ロレアル(L'OREAL)は化学産業大手のトタル(TOTAL)とガス発酵技術開発ベンチャーのランザテック(LANZA TECH)と協業し、世界で初めて工場や施設から排出される産業炭素を再利用した化粧品用のプラスチックボトルを開発する。ランザテックが産業排出物の炭素をエタノールに変換し、そこからトータルが脱水処置でエチレンに変え、さらに化学重合させてポリエチレンに仕上げる。そのポリエチレンをロレアルがボトルやパッケージに用いるという。2024年までに自社のシャンプーとコンディショナーに導入する予定だ。

 ロレアルは「3社の協業により、サステナブルなサーキュラーエコノミーをかなえ、炭素排出量の削減や再利用に向けて多様な可能性をもたらす」とコメント。ジェニファー・ホルムグレン(Jennifer Holmgren)=ランザテック最高経営責任者は「よりクリーンな地球の実現という共通のゴールを目指して始動したコラボレーションだ。われわれはともに、炭素の再利用を可能にすることで使い捨ての炭素素材をなくし、カーボンフットプリントの削減を目指す」と話す。

 なお、ロレアルは6月にサステナビリティプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー(L’Oreal For The Future)」を策定したばかりだ。2030年までには全ての製品パッケージのプラスチックをリサイクルもしくは植物性のものにすることを掲げ、さらに製品毎の温室効果ガスの排出量を16年の半分にすると宣言している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ミラノコレ総括 「プラダ」のミックス&マッチにトレンドの兆し

「WWDJAPAN」10月7日号は、2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークを総括します。今季はデザイナーらが考える「生き方」が表出したシーズンでした。個々が抱える生きづらさを出発点に、批判の目を持って疑問を呈したり、ポジティブに現実を受け止め軽やかに生きるための術を提案したりといった表現が目立ちました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。