ファッション

「エルメス」が中国で人気沸騰 ドラマの影響からSNSで話題に

 中国のテレビドラマ「三十而已(Nothing But Thirty)」のあるシーンがSNS上で注目を集め、中国で「エルメス(HERMES)」熱が盛り上がっている。このドラマは、中国都市部での生活から生まれる葛藤やプレッシャーを30歳の女性3人の視点から映しており、ファッション好きな人々を夢中にさせている。

 話題になったのは、トン・ヤオ(童瑶)演じる主人公がセレブ妻の集まりに「シャネル(CHANEL)」の2017年発売の限定バッグを持って参加した際に、他のメンバーがみんな「エルメス」の“バーキン”や“ケリー”を持ってきていたというシーン。その後SNSに投稿された集合写真から彼女だけが切り取られていたのを見て、コネを駆使して3日で“ケリー”を手に入れる。そして次の集まりでは「エルメス」を持って参加して、仲間として認められるという展開だ。

 インフルエンサーたちがSNSで取り上げたことを発端に、今や中国版のツイッターのウェイボー(微博、WEIBO)やウィーチャット(微信、WeChat)で、同ドラマや「エルメス」のバッグ、購入方法などを巡って熱い議論が交わされている。

 さらに同ドラマでは、セレブ妻の中でも37万ドル(約3900万円)の“ヒマラヤ クロコダイル ニロティカスマット バーキン”を持つ女性がヒエラルキーのトップとされ、紫色のクロコダイル製の“ケリー”などのレザー製のバッグを持つ女性たちは彼女ほど裕福ではないと表現されている。中国の富裕層社会における「エルメス」の価値をうまく表し、視聴者も「エルメス」欲がかき立てられる結果になっている。

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