ファッション

東京五輪“延長戦”は不器用でいい

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 新型コロナウイルスの新規感染者数が東京を中心に再び増え始め、予断を許さない状況が続いている。一方で、街の小売店や飲食店は通常営業再開に加え、イベントも小規模なものは徐々に開催され始めた。4月の緊急事態宣言発令後はオンラインでのコミュニケーションが当たり前になっていたせいか、人と人が感情を直接共有する場の大切さを感じる人も多いはずだ。しかし世界中から人が集まるほど大規模なイベントとなると話は別で、再開のめどはまだたっていない。各都市で開催が予定されているファッションウイークも7月のメンズ時期は完全デジタルで、9月のウィメンズの概要もまだ見えていない。パリは9月28日から10月6日までの開催を予定しているが、主催者は「実施については公的機関の勧告に従う」とし、物理的なショーに加えて、専用のオンラインプラットフォームも活用するという。このような不安定な状況では、参加するか否かで揺れている中小のブランドも少なくないだろう。(この記事はWWDジャパン2020年7月13日号からの抜粋です)

 そしてファッションウイーク以上に多くの人が集うのがオリンピックである。本来であれば7月23日の東京オリンピック開会式を皮切りに、9月5日の東京パラリンピック閉会式まで、東京はスポーツ一色に染まるはずだった。外国人観光客は2019年の3188万人(日本政府観光局)に対して20年は3600万人、経済効果も約30兆円と見込まれていた。しかし緊急事態宣言発令前の3月24日に、東京オリンピック・パラリンピックの1年ほどの延期が正式に決定。それでも開催の見通しが立たない状況は続いており、「中止すべき」という世論も高まりつつある。

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