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伝統工芸とサブカルが融合 タキヒヨーの新規事業は新旧の日本文化が集まる複合店

 繊維商社のタキヒヨーは、新型コロナウイルスの影響でオープンを延期していたアートギャラリー「品 Shina(しな)」を6月11日に東京・銀座5丁目にオープンした。

 広さは2フロアで約160平方メートル。特徴は1階が日本の匠の技が光る伝統工芸作品を、2階が現代のサブカルチャー関連商品を並べた対照的なフロア構成だ。

 照明を抑えた落ち着いた雰囲気の1階は備前焼、九谷焼、輪島塗りなどの20人以上の作家と協業した伝統工芸品などが並ぶ。一転して明るい視野が開ける2階は仮面ライダーやウルトラマンのフィギュアやキャラクター作品のほか、ショップのオリジナルブランド「ワ(WA)」のキモノガウン(7万9000円など)、ショップオリジナルの日本製デニムパンツ(6万9000~15万円)、日本的なモチーフの刺しゅうを施したスカジャン(4万6000円)、若冲柄のスニーカー(3万8000円)など、和工芸の技を現代的に再解釈した商品を集めた。

 この新規プロジェクトを主導した生活関連事業開発室の滝祥夫・室長は、「日本の美の過去、現在、未来を一つの店舗に集結させた。忘れられた日本文化の良さを知ってほしい」と話した。また、滝一夫・社長は「従来と同じ事業を繰り返しても面白くない。感度の高い商品を幅広く扱うことで新しい仕事の発想が生まれるきっかけになるし、日本文化の伝承や伝統工芸作家の育成にもつながる。さまざまな可能性を秘めたアートギャラリーだ」と説明した。

 新型コロナ終息後はインバウンド客の来店も期待しており、同店が軌道に乗った後、2~3店舗の新規出店を想定している。

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