ファッション

ペーパークラフト作家が作ったテンプルがない新構造の眼鏡登場 新感覚のフィット感を実現

 

 作家の鶴田晴彦が製作する異色のアイウエアブランド「フィル(FIL)」が販売中だ。

 注目点は、テンプル(つる)がない新しい構造。ネジを使用せず、ステンレスワイヤーとナイロン糸だけで作られたミニマルなデザインのもので、長さを調節できるループが頭部を包み込む。

 鶴田は1961年大阪府生まれで、大阪芸術大学美術学科と日本眼鏡技術専門学校を卒業後、段ボールやカレンダーなどの古紙を使用して人物や擬人化した動物の立体作品を制作するペーパークラフト作家として活動しながら、現在は大阪駅近くにある家業のツルタ眼鏡店を経営している。鶴田にとって眼鏡の製作は初めてで、自身のアトリエで一点一点手作りした。鶴田は「芸術作品における創造する楽しさを眼鏡で体現したのが『フィル』です。個人的には、これまでの作品にはない多くの人の支えを強く感じながら作りました」とコメントした。

 同ブランドをプロデュースしたブリッジの宮崎良人・代表は同商品の特性について、「着用したときに圧迫感がなく、軽さはもちろん、ずれにくく、テンプルがないので耳が痛くなることがない。これまで当たり前だったテンプルのある眼鏡の常識を変える新しい構造だ」と話した。現在、東京・銀座のカムロや大丸心斎橋店のメガネサロンなど10店舗以上で販売されており、今後は海外での販売も検討しているという。価格は3万5000と3万7000円で、度付きレンズにも対応可能だ。

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