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あさぎーにょがアパレルブランド始動 SNSでファンと作った“へんてこポップ”な服を販売

 ユーチューバーやアーティストとして活動するあさぎーにょが、アパレルブランド「へんてこポップ(HENTECO POP)」を立ち上げた。第一弾となる12型の春物アイテムを4月25日の21時から27日の21時までの3日間、公式ECサイト上で販売し、25日の発売前にはあさぎーにょが自身のインスタグラムアカウントで全アイテムを紹介するライブ配信を行う。これまでにもオリジナルアパレルの販売を行っているあさぎーにょだが、なぜ今、ブランドを立ち上げたのか。ブランドを今後、どのようにしていきたいのか。彼女の活動の軸である“へんてこポップ”の世界観と共にひも解いていく。

WWD:過去にもオリジナルアパレルの販売を行っていたかと思うが、なぜ今回ブランドを立ち上げたのか?

あさぎーにょ:もともとはファンの方とのコミュニケーションの1つとして、「オリジナル服」と称して服を販売していたのですが、徐々にファン以外の方の購入も増えてきいていました。そういった中で「オリジナル服」では分かりづらいかなと思い、私の活動のテーマでもある“へんてこポップ”をブランド名にして始めることにしました。

WWD:最初に服を売り始めたのはいつ頃?

あさぎーにょ:2018年の7月に発売したパジャマが始まりですね。その時は新曲をCDで売るのではなく、ミュージックビデオ(MV)内で私が着ていた衣装に、楽曲をダウンロードできるQRコード付きのタグを付けて販売しました。

WWD:“へんてこポップ”とは、具体的にはどのような世界観なのか?

あさぎーにょ:気持ち悪さと可愛さの中間である“へんてこ”と、色味のポップさとワクワクや元気を表現する“ポップ”を組み合わせて“へんてこポップ”と呼んでいます。ユーチューブを始めた当初はあまり意識していなかったのですが、動画を見てくれた人から「へんてこだね」「ポップだね」と言われるようになって。みんなが見つけてくれた、私らしさが“へんてこポップ”なんです。

WWD:4月25日から販売するアイテムの詳細は?

あさぎーにょ:今回販売するのは春アイテムなので、私の中の春のイメージである“花”をテーマにしました。個人的にイチオシのアイテムは、最近出した新曲「ふわり春」のMV中にも着ていたフリルブラウスです。ファンの方からの反響が一番大きかったアイテムでもあるし、個人的にもすごくお花っぽい形に仕上がったなと思っています。

一足先に販売したアイテムは
サーバーダウン&即日完売

WWD:販売前の反響は大きい?

あさぎーにょ:徐々に反響が大きくなっているな、と感じています。実際、一足先に販売したトレンチワンピースは公開直後サーバーがダウンし、即日完売しました。“へんてこポップ”の世界観が、実際に身にまとえるモノとして届くのが良いのかもしれません。特にインスタのアンケート機能で、「生地はどっちの色がいいか」「販売時間はいつにしたらいいのか」を皆に聞いた時に、1万人以上の方から反応があって。期待をしてくれているんだな、と強く感じています。

WWD:服作りは、ファンと一緒に作っている感覚か?

あさぎーにょ:そうですね。色味や生地など、ファンの方に細かく聞いたうえで作っています。また、生地の買い付けの段階から「今から買い付けに行きます」といった近況報告もめちゃくちゃしています。これは服作りに限った話ではなくて、私の活動のメインは自分が何かにチャレンジする過程を発信することだと思っています。だから迷いや悩み、喜びなど全てを発信するようにしています。

WWD:活動を始めた当初から、そういった感覚は持っていた?

あさぎーにょ:そうですね。私は自分がワクワクすることに挑戦したいと考えて活動していましたが、その姿を応援してくれるファンの方も増えてきて。いつの間にか自分のスタイルが形成されていきました。だからこそ、アーティストとして活動できているんです。私はプロとしてメジャーデビューをしているわけではないけれど、本気で頑張っているのを応援したい、と言う人が、日々私の挑戦の過程を見て応援してくれている。それによって私の活動は成り立っているんだと思います。

WWD:本格的に服を作るようになったことで、自身の意識に変化はあった?

あさぎーにょ:よりファンの子を理解したいと考えるになりましたね。みんなが今何を着ているんだろう?とか、ファンの子たちが何を求めているんだろう?とか。動画でファッションの紹介をする時も意識するようになりました。

WWD:ブランドの今後の予定は?

あさぎーにょ:ファンの方の反応を見ていても、「夏や秋、冬は何が出てくるんだろう?」といった期待を感じているので、シーズンごとにアイテムを出していく予定です。夏は既に動いていて、生地の選定などを行っています。ただ、現状はブランドを有名にしたい、大きくしたいという考えはあまりなく、あくまでコミュニケーションを濃くする方法の1つとして続けていくつもりです。

WWD:どういったブランドにしたいと考えている?

あさぎーにょ:正直、「こうしたい」という考えはまだないです(笑)。みんなと一緒に作りながら、形成されていくのかもしれないな、という段階です。ただ、“へんてこポップ”という世界観を、ブランドとしてお店だったり、ショッパーのアイデアだったりと服以外のところでも表現できればいいなと思っています。

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