ビューティ

ライブ配信やSNSの活用も視野に対応急ぐ 新型コロナで中止した化粧品企業の発表会新製品

 新型コロナウイルスの感染は世界レベルで拡大しており、収束の糸口が見えないのが現状だ。それに伴い大きなイベントはもちろん、各社の発表会・展示会も次々と中止や延期になっており、ビューティ業界も同様の動きを見せている。この春〜夏にかけての新製品発売に向け発信を強めたかっただけに、各社困惑は否めない。中止・延期となった発表会で打ち出す予定だった新製品のアピールには、ウェブ、SNSをどう活用するかがカギとなるのか。各社の取り組みはーー。

 3月4日に発表会を行う予定だった「エクセル(EXCEL)」は、その後、公式インスタグラムでライブ配信を行ったが、「発表会後に決めたことではなく、発表会の中の、1コンテンツだったものを実行した」と語る。発表会そのものを、時代に合わせて設計していたことが奏功した格好だ。そのほか、マッシュビューティーラボも、「エッフェオーガニック(F ORGANICS)」の新製品プレゼンテーションを延期し、ライブ配信を予定する。なお新ラインは発売時期を大幅に後ろ倒しし、秋の発売に変更した。

 アクロが展開する「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」はHPにハウツーのページを作成しており、そういったコンテンツに、中止になった新製品発表会で伝える予定だったコンテンツを格納していく意向だ。香水の輸入販売を行うブルーベル・ジャパンは、発表会を中止後、通常のメールマガジンの配信とは別に、「イベントご招待者専用のプレスリリースまとめ」を送信。一般向けには通常の新製品プロモーションとは別に、知識・興味喚起の読み物コンテンツを考慮中だという。

 「ランコム(LANCOME)」は、4月に発売するリップバームの3月のプレス・インフルエンサー向け発表会および、スキンケアの消費者向けポップアップ型イベントの中止を決定した。今後、「デジタルメインでの売り上げ拡大を目指し、SNSを中心にコミュニケーションの最大化を図る」と語る。また、メディアキャラバンを制限。そのため、ジャーナリストやヘアメイク、美容家へはビデオ通話アプリを採用しての積極的なアプローチを仕掛けるという。

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、3月に予定していた新製品のお披露目を中止した。親日家として知られる「ジバンシイ」のニコラ・ドゥジェンヌ=メイクアップ アンド カラー アーティスティックディレクターの来日もキャンセルを余儀なくされた。今後は、「SNSの活用やウェブ媒体との連動なども視野にいれつつ、個別のキャラバンなどに切り替えていく」と語る。

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