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北米でも「ナイキ」「パタゴニア」などが店舗休業 ウォルマートは時短営業

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、北米でも休業もしくは時短営業を行うアパレルブランドや小売店が増加している。

 アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)は主力である同名ブランドに加えて、「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」「フリーピープル(FREE PEOPLE)」など世界中にある全ての傘下ブランドの店舗を少なくとも3月28日まで休業する。また可能な社員は在宅勤務とし、出社が必要な社員はシフトを組んで社内の人数が一定数を超えないようにするという。同社は、「現在のところ新型コロナウイルスに感染した社員はいないが、安全措置として休業などを決定した。店舗の従業員には休業中も給与を支払う。なお、ECとサブスクリプション事業は通常通り営業する」と発表した。

 パタゴニア(PATAGONIA)は、13日の終業時間とともに北米の全店舗とECを休業した。ECについては16日夕方(現地時間)に今後の方針を再度発表するが、店舗は27日まで休業する。可能な社員は在宅勤務とし、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。

 ナイキ(NIKE)は北米、西欧、オーストラリア、ニュージーランドの全店舗を27日まで休業し、可能な社員は在宅勤務とすることを発表した。ECは営業を続ける。

 アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)は、アジア太平洋地域以外の店舗を28日まで休業すると発表した。この間、店舗の従業員には通常通りの給与を支払う。ECは営業を続ける。

 アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)は北米の店舗を28日まで休業とし、ほかの地域については状況に応じて判断すると発表した。サンフランシスコ発のオンラインSPA企業エバーレーン(EVERLANE)も、全店舗を28日まで休業すると発表した。店舗の従業員には休業補償を行う。ECは通常通り営業する。

 カナダ・バンクーバーを拠点とするルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA)では、本社勤務の社員に新型コロナウイルスの症状が見られたため、同市内に勤務する全社員に対して20日まで在宅勤務を義務付けた。北米とヨーロッパの全店舗も27日まで休業するが、その間の給与は通常通り支払う。また北米の店舗ではヨガ教室などのイベントも当面中止とし、代わりにオンラインでのワークアウトクラスを提供する。ECは通常通りに営業するという。

 アップル(APPLE)は、中華圏以外の全店舗を27日まで休業する。可能な社員は在宅勤務とし、今回の措置で休まざるを得ない社員やスタッフには通常通りの給与を支払う。なお、中国本土の店舗は新型コロナウイルスが猛威を振るっていた2月に休業していたが、現在は全て営業を再開している。同国内のサプライチェーンもほぼ平常に戻っているという。

 米小売り最大手のウォルマート(WALMART)は全米で4700以上の店舗を構えており、その多くが24時間営業だが、3月15日から6〜23時の時短営業を行っている。これは主に店内の清掃を強化するためであり、当面は続けるという。

 「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を擁するタペストリー(TAPESTRY)も、北米にある全店舗で12〜19時の時短営業を行うと発表した。ほかにも、サンフランシスコ発のフットウエアブランド「オールバーズ(ALLBIRDS)」、ロサンゼルス発のサステナブルなファッションブランド「リフォメーション(REFORMATION)」、ニューヨーク発のD2Cビューティブランド「グロシエ(GLOSSIER)」などが店舗の休業や時短営業を行っている。

 イタリアでは12日から、フランスでは15日から、薬局や食料品店など生活必需品を取り扱っている店以外の店舗が全て休業している。スペインは14日に非常事態を宣言し、同様の店舗休業措置のほか、住民の外出を制限すると発表した。アメリカも、14日に国家非常事態を宣言している。