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オリヴィエ・ティスケンスが「アザロ」のアーティスティック・ディレクターに

 オリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)が「アザロ(AZZARO)」のアーティスティック・ディレクターに就任する。ティスケンスはクチュールコレクション、プレタポルテライン、そして女性用と男性用のアクセサリーのデザインを手掛ける。

 同ブランドでのティスケンスによる初のコレクションは、7月5~9日にパリで開催される2020-21年秋冬のオートクチュール・ファッション・ウイークで発表される。ティスケンスは、17年から2年間にわたって同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めてきたマキシム・シモアンス(Maxime Simoens)の後任となる。

 1967年にロリス・アザロ(Loris Azzaro)によって創立された同ブランドは、男性用フレグランスをはじめ、ソフィア・ローレン(Sophia Loren)やジェーン・バーキン(Jane Birkin)らセレブリティーが着用したしなやかなドレスでも有名だ。なお、現在「アザロ」のファッション部門はリーグ キャピタル グループ(REIG CAPITAL GROUP)が、フレグランスとアクセサリー事業はロレアル(L'OREAL)が保有している。

 ティスケンスは、「50年以上の歴史を持つ『アザロ』のコンセプトは、クチュールを基礎とした大規模で高品質なプレタポルテで、クラフツマンシップが感じられる。オートクチュール・ファッション・ウイークでショーを行うのは初めてなため、とてもエキサイティングな気持ちでいる。ブランドにとってのよい方向性と自分の創作活動が自然にマッチすることが重要で、それこそが私のやりたいことだ」と語っている。

 なお、「アザロ」は過去2シーズンで男女合同形式のクチュールショーを行っており、プレタポルテを織り交ぜた形式でコレクションを発表している。

 ティスケンスはラ・カンブル国立美術学校の在学中に自身のコレクションを発表し、98年にマドンナ(Madonna)が「アカデミー賞(Academy Awards)」で彼のデザインした黒いサテンのドレスを着用したことをきっかけに、弱冠21歳にしてファッション界で名を上げた。2003年に自身のブランドでの活動を中断して「ロシャス(ROCHAS)」のデザイナーに就任すると、高い評価を受けた。ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、エマ・ワトソン(Emma Watson)ら有名女優からも熱い支持を受け、06年には「CFDAファッション アワード(CFDA FASHION AWARD)」での受賞を果たした。その後3年間は「ニナ リッチ(NINA RICCI)」に在籍し、詩的でエモーショナルなショーが評価を受けたが、売り上げ面では苦戦を強いられた。10年からの3年半はファーストリテイリング傘下の米ブランド「セオリー(THEORY)」に在籍し「ティスケンス セオリー」を発表。16年には再び自身のブランド「オリヴィエ ティスケンス」を立ち上げ、現在世界40カ所で販売している。

 ティスケンスは「アザロ」のアーティスティック・ディレクターを務めるとともに自身のブランドのデザインも継続する予定で、「アメリカや日本でのビジネスは順調。今後はあらためてヨーロッパにフォーカスしていく」と語っている。