
従前から話していますが、日本人ほど日本の魅力に鈍感です。というか日本人ほど日本の魅力を体感できていないのは、私たちメディアの影響も幾ばくかあるかもしれないと思っています。
対して外国人、特に海外からやってきて日本で暮らす外国人は、驚くほど私たちのことを高く評価し、ゆえにビジネスにおいてはポジティブな見解を連発してくれるので、勇気付けられることがしばしばです。改めて彼らは、日本の何を魅力に感じてくれているのでしょうか?
最近、その答えは「謙遜」ではないか?と思うようになってきました。他の言葉で言えば「利他の精神」だったり、「献身」とも言えるでしょうか?
「WWDJAPAN」の今週号は、2030年代のファッション&ビューティについて、業界人や識者、哲学者や社会学者、アーティストらに意見を求めています。その中で化粧哲学者の石田かおりさんは、「美容は自分のためだけではなく、一緒にいる人に気持ちよく過ごしてもらうためのものでもある。日本には『徳容』という言葉がある。心と容貌は互いを映し合う関係で、徳と容貌は本来一体」と話します。確かに狭義のビューティはかなり自分本位ですが、広義におけるビューティは「美意識」とか「佇まい」「生き方」さえ含有しており、こと日本のビューティブランドは、石田さんが話すところの「徳容」的な価値観を内包しています。
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