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【特集】2027年春夏パリでも続くデザイナー交代 移籍組は日常のエレガンスを追求

【特集】2027年春夏パリでも続くデザイナー交代 移籍組は日常のエレガンスを追求

「サンローラン」「バレンシアガ」「クロエ」……、
交代の噂が絶えないデザイナーの今の思いは?

今回の特集は、2027年春夏パリ・ファッション・ウイークです。今シーズンのパリは、未だ収まらないデザイナー交代の噂が絶えませんでした。ファッションショーの前から退任が噂されたのは、「サンローラン(SAINT LAURENT)」のアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)。結局退任が発表されたのはファッションショーが終わってからでしたが、アンソニーはラストショーについて「このコレクションの構想は長い間温めてきたが、ついに今こそ発表すべき時と感じた。私にとって非常に個人的で、感情がこもったもの」と話し、トレンチコートやペンシルスカート、サファリジャケット、ランチスーツ、カクテルドレスなど、すべてがゴールドのコレクションを発表しました。

アンソニーの後任には、「クロエ(CHLOE)」のシェミナ・カマリ(Chemena Kamali)が有力視されています。彼女は今シーズンのコレクションについて、「このコレクションに注ぎ込んだ愛が、永遠に続きますように」と、これまた意味深な言葉を残しつつ、「私が『クロエ』に対して抱いている“こだわり”や、創作の過程で感じる創造的な執着心――ずっと愛してきたものや、いつも立ち返ってしまうものを追求した」と、今回は自分の偏愛に素直だったと語ります。また同じく退任が噂されている「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)は「エブリデイ・クチュール」を掲げ、日常着の中にクチュールのテクニックを盛り込むことに挑みました。代表例は、ファーストルックの白いシャツ。最も質素な素材で、最も典型的な服だが、白いシャツの裾から1/3の部分に別の生地を重ねて密なステッチを施すことで、ウエストは絞りつつ、裾に向かっては緩やかに広がり波打つように仕上げた。クチュール的なコルセットとペプラムの発想を、日常着である白いシャツの中に組み込んでいる」と話します。特集では、2人のコメントとともに、コレクションを解説しています。

デザイナー交代は、26年春夏シーズンにピークを迎えましたが、未だに収まっていません。ということは、デザイナー交代なんて意味がなかったのでしょうか?いいえ。「WWDJAPAN」は、そうは思いません。このとき新天地に移ったデザイナーたちは間違いなく、クリエイティブの最前線に新しい息吹を吹き込んでいます。それは、軽さを徹底的に追求した、日常のエレガンスです。彼らによる「新しいラグジュアリーのカタチの模索」は、エレガントな日常着となって結実。特にビッグブランドを渡り歩く移籍組は、「ハレの日だけのラグジュアリー」ではなく、「着ると、ハレの日みたいな気分になれるラグジュアリー」を生み出そうとしています。代表例のマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)による「シャネル(CHANEL)」、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)による「ディオール(DIOR)」、ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)による「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」を筆頭に、さまざまなブランドが提案するエレガントな日常着というアプローチは深掘りしています。(この特集は「WWDJAPAN」2026年10月19日号からの抜粋です)

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