「バルミューダ(BALMUDA)」は、アップル(Apple)の元最高デザイン責任者のジョニー・アイブ(Jony Ive)が率いるクリエイティブ・コレクティブ、ラブフロム(LoveFrom)と共同開発したポータブルLEDランタン“セーリングランタン(Sailing Lantern)”を発表した。
同商品はクラシックな航海用ランタンに着想を得て、精緻に設計された美しい灯りを現代に再解釈した特別なプロダクトで、価格は55万円、1000台限定で販売する。予約は10月下旬から開始し、日本では「バルミューダ」の公式サイトと旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」のほか、松屋銀座、阪急うめだ本店、大丸神戸、ジェイアール名古屋タカシマヤなど主要百貨店で取り扱う。
今回のコラボレーションは、両者が共有する「デザインへの価値観」から実現したもので、ジョニー・アイブは「幼い頃から帆船が大好きで、このランタンは古典的な航海工学への愛着と、現代のLED技術を組み合わせたもの。素材やフォルムは新しいが、過酷な環境に耐えてきた航海用ランタンやフレネルランプと同じ安心感を備えています」と語る。
セーリングランタンのデザイン上の課題は、炎やフィラメントが持つ温かさと感情的な共鳴を再現する光の質を実現することだった。2つのLEDとデジタル制御システム、充電式バッテリーを組み合わせることで、実用性とともに心を動かす光を生み出すことに成功したという。一つのダイヤルで明るさと色温度を自在に調整でき、IP67の防塵・防水性能を備え、過酷な環境でも使用可能だ。
素材には、精密に研磨されたガラスや、高耐久の電解メッキ仕上げを施したステンレススチールを採用。メンテナンスや修理が容易で、ライフサイクルを終えた後はリサイクル可能な設計となっており、世代を超えて使い続けられるサステナブルな灯りを目指した。
