帝人フロンティアはこのほど、美容効果が期待できる成分を配合した「美容繊維」を使った新ブランド「フィリフ(FILIF)」をスタートする。2026年秋に販売するナイトウエアなどを皮切りに、冬にはルームシューズやソックスなども販売する。「フィリフ」は、いずれも薬機法に基づく化粧品登録を行って展開する。2030年には売上高10億円を目指す。同社は2016年春に着用する化粧品をうたった「ラフィナン」を10年がかりで開発し、これまではOEM・ODMで展開してきた。「ラフィナン」で培ってきた開発ノウハウを生かし、最終製品までを手掛けることで繊維×美容という新市場の開拓を目指す。
平野義明・事業イノベーション本部 本部長は「『ラフィナン』では繊維製品では珍しかったこともあり時間がかかったが、当社はすでに実績もあるため、開発スピードは格段に上がる。最終製品を手掛けることで、『美容繊維』を日本市場に浸透させたい」という。
同社は昨年4月に美容繊維を使った製品開発を行うHBC(ヘルス&ビューティケア)部を立ち上げ、「フィリフ」の開発をスタートしていた。「フィリフ」は当面、同社の自社ECのみで展開する。第一弾で販売するナイトウエアの価格帯は1万6000〜1万9000円ほどを予定している。加久田良二HBC部長は「まずは市場で美容繊維や『身につけるだけでのボディケア」などの美容繊維を使ったアイテムの認知度や市場の創造を丁寧に進めたい」とその狙いを語る。
リカバリーウエアなどの機能性ウエアは、「バクネ(BAKUNE)」を展開する新興企業のテンシャルが急成長を続けており、「着る化粧品」効果のあるナイトウエアは伸びる余地が大きい。「市場を丁寧に育てるということが大前提だが、認知度を高めるという点でコンセンサスが取れるのであればコラボレーションなども検討するし、数年内にはOEM・ODMもスタートする」(加久田部長)考え。