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“癒やし系”が急増 「アットコスメ」口コミで見えたフレグランスの最新ヒット傾向

フレグランス市場の拡大を背景に、香りに求められる価値が広がっている。従来は自己表現や印象づくりといった役割が中心だったが、近年は気分を整えるセルフケアニーズに応える製品も増えており、使用シーンや目的の多様化が進んでいる。

ユーザーは、どのような要素を基準にフレグランスを選んでいるのか。今回は「アットコスメ(@COSME)」に寄せられたフレグランスの口コミから、有馬佑季子アイスタイルデータコンサルティング「アットコスメ」リサーチプランナーがヒットの法則を解説する(集計期間:2026年2月1~28日)。

ーーフレグランスの口コミで象徴的に使われているワードは?

有馬佑季子アイスタイルデータコンサルティング「アットコスメ」リサーチプランナー(以下、有馬):直近の口コミでは、「リラックス」「落ち着く」「癒やし」といったワードが目立つ。他者への印象づくり以上に、日々のストレスを和らげ、自分にとって心地よい状態を保つセルフケア目的での使用が広がっている。

中でも、“寝香水(就寝前に香水をまとい、安眠やリラックス効果を高める方法)”としての活用は、口コミ内での言及が増加傾向にある。「@cosmeベストコスメアワード2026上半期」のトレンド予測で掲げた、睡眠時間を活用して美容ケアを行う“夢中美容”の概念が、香りの領域にも浸透しつつある。

また、「ミニサイズ」や「ディスカバリーセット(多種お試しセット)」への言及も増えている。「使い切りたい」「持ち運びたい」といった実用性に加え、「気分で使い分ける」「レイヤリング(重ね付け)」など、香りをパーソナライズして楽しむ動きも見られる。

アットコスメ2026年2月「フレグランス」口コミ件数TOP5

1位「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)
“イングリッシュ ペアー & フリージア コロン”

「洋梨のみずみずしさとフリージアが調和した香りに、『清潔感』や『上品さ』を評価する声が多い。口コミでは、『万人受けする香り』『オン・オフ問わず使いやすい』といった意見が目立ち、性別や年代を問わず支持を集めている。さらに、ギフト需要の高さも人気を後押ししている」(有馬)。

2位「コスメデコルテ(DECORTE)
“キモノ サクラ ウォーターコロン”

「ウォーターコロンならではの軽やかで優しい香りに加え、アルコールフリーで肌に優しく、ふんわりとまとえる点が評価されている。『就寝前』『リラックスタイム』といったシーンでの使用を挙げる口コミも目立つ。桜という季節性と限定感に加え、春を感じさせる高揚感や、淡いピンクのボトルデザインも支持を集めている」(同)。

3位「アユーラ(AYURA)
“スピリットオブアユーラ オードパルファム”

「口コミでは『癒やし』『リラックス』というワードが頻出しているほか、“寝香水”として夜間に使用する声も見られる。墨や緑茶といった和の要素とアロマティックハーブの香りが、『清潔感のある香り』『落ち着く』『気分転換になる』といったポジティブな評価につながっている。長年愛されてきた香りが定番ラインアップとして再登場し、再会を歓迎する口コミも目立つ」(同)。

4位「アユーラ(AYURA)」
“メディテーションオードパルファム”

「ロングセラー入浴料“メディテーションバスt”(50mL、616円/300mL、2200円/700mL、4730円)の香りを再現したフレグランスということで、『風呂上がりのような香り』など、入浴時のリラックス体験を日中や就寝時にも再現できる点が評価されている。『就寝前』『入浴後』といったパーソナルな空間での使用を挙げる口コミが多く、ローズマリーやカモミールをブレンドした『アロマティックハーブの香りに癒やされる』という声も目立つ」(同)。

5位「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)
“レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング”

「口コミでは『石けんのような清潔感』『爽やか』といったワードが多く、オフィスや日常使いに適したユニセックスな香りとして支持されている。ミニサイズやディスカバリーセットで購入したという口コミも目立ち、幅広い層がトライアルやギフトとして購入している」(同)。

ーー2月に、「アットコスメ」の口コミ投稿で好調だったフレグランス以外のカテゴリーは?

有馬:UVカテゴリーが好調だった。特に、スキンケアやベースメイクを一品で担う多機能アイテムが支持を集めた。「カネボウ(KANEBO)」の“クリーム イン デイⅡ”[SPF30・PA+++]【医薬部外品】(40g、9350円)は、日中用クリームとしての高い保湿力と紫外線カット機能を兼ね備える。乾燥の厳しい2月の口コミでは、朝のスキンケアを一品で完結できる手軽さが好評だった。

また、「コスメデコルテ」の“サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC”[SPF50+・PA++++](全3色、各35g、各3520円)は、高い紫外線カット機能とトーンアップCCとしての補正力を備える。「ベースメイクが一本で整う」と、タイパと仕上がりの両立を求める顧客から高評価を得た。

さらに、紫外線に加えて「乾燥」「ちり」「花粉」から肌を守るマルチプロテクション機能が、春先の環境変化に対して敏感な顧客のケアニーズに応える設計として注目を集めている。

ーー今後注目のキーワードなど、“トレンドの芽”は?

有馬:“肌守り市場”の拡大が加速している。UVカテゴリーが好調な背景には、花粉や乾燥といった外的環境から肌を守るニーズが、例年以上に早い時期から高まっていることがあると見ている。

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