
セイコーウオッチは、腕時計の新たな可能性を探る取り組み「セイコー シード(Seiko Seed)」の一環として、展覧会「power design project 2026 こだわりすぎた腕時計展」を3月29日まで、東京・南青山のライトボックススタジオで開催している。
同展は、セイコーの時計デザイナーによる実験的プロジェクト「パワーデザインプロジェクト(power design project)」の成果を紹介するもの。既存の時計デザインの枠組みにとらわれない発想を探ることを目指して2001年に始動したこの取り組みは、09年まで社内プロジェクトとして継続し、休眠を経て22年に復活した。今回で、再始動後4回目の開催となる。
26年のプロジェクトテーマは「腕時計への偏愛」だ。140年以上にわたって時計作りを続けてきたセイコーは、腕時計を数多くの“こだわり”の積み重ねによって成立するプロダクトと捉える。
デザイナーたちは「時計を愛する専門家」の視点から、腕時計特有の要素を一つずつ抽出。普段は「グランドセイコー」や「クレドール」をはじめ各ブランドの時計デザインを担うデザイナーが、慣れ親しんだ加工技術や素材、表現方法を生かし、それぞれの“こだわり”を徹底的に掘り下げて新しい表現の可能性を探った。展示では、こうしたアプローチから生まれた7点の腕時計を公開。既存の概念にとらわれない視点から生まれた個性豊かなデザインを提示する。
今回の展示で掘り下げた“こだわり”は、「切削痕:金属の切削加工へのこだわり」「球面:金属が生み出す美しい曲面へのこだわり」「型打ち:ダイヤルの微細加工へのこだわり」「手巻き:時計と対話する行為へのこだわり」「棒略字:略字が放つ輝きへのこだわり」「曜日表記:曜日表現へのこだわり」「手針:針の形状へのこだわり」の7つ。各時計に備わった極端にも見える特徴からは、腕時計にまつわる技術や表現の奥深さや魅力が見えてくる。
なお会期中の週末にはデザイナーによるギャラリーツアー(すでに満員)や親子向けのワークショップも開催する。

■「power design project 2026 こだわりすぎた腕時計展」概要
会期:2026年3月14日 〜 3月29日
時間:11時〜20時(最終入場は19時45分)
会場:ライトボックススタジオ(東京都港区南青山5-16-7)
入場料:無料