渋谷109はコロナ禍を経て、離れていた地方の若年層が戻ってきて国内需要が伸び、右肩上がりの成長を続けている。好調なアパレルに加えて、免税売上高も2ケタ増をマーク。強みであるエンターテインメントのタイアップも集客の話題づくりに寄与している。牛島渉SHIBUYA109渋谷店総支配人に、下期の商況と今後の計画を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月23日号特別付録「ビジネスリポート2025年下半期」からの抜粋です)
WWD:2025年下半期の商況は?
牛島:売上高は前年同期比4.7%増、客数は同2.6%増で予算比もクリア。特にアパレルの売り上げがけん引した。気温の低下とともに秋冬物が動き、夏休みや冬休みには地方から学生の来店が増加。クリスマス商戦と正月商戦も盛り上がり、1月2日の初売りは売上高が同20%以上増。国内客がしっかり戻ってきた印象だ。
WWD:好調なブランドは?
牛島:2ケタ増で好調なのは「リズリサ(LIZ LISA)」「ジェイダ(GYDA)」「.KOM」「サンリオ(SANRIO)」「スピンズ(SPINNS)」「ダーリッチ(DARICH)」。「ジェイダ」や「.KOM」はスタッフの接客力が高く、売り上げに貢献。「ジェイダ」はVMDなどの工夫もいい結果につながっている。顧客をしっかりつかんでおり、初売りの日から顧客で非常ににぎわっていた。「.KOM」は韓国にパイプを持つ強みを生かしたセレクトショップで、接客力に加えてブランドラインアップで差別化を図っている。「ダーリッチ」は店頭だけでなくSNSを活用した顧客とのコミュニケーション力が強み。周年イベントやロゴアイテムの新作発売日は毎回行列ができ、ファンが喜ぶ施策を打ち出せている。「サンリオ」は、オリジナル商品だけでなくコラボ商品が国内客とインバウンド客のどちらにも安定して人気。「スピンズ」はトレンドを読んだ売り場づくりと独自のイベント、コラボ企画がヒット。小学生ギャルとコラボした商品や来店イベントなどで、コミュニティーを作れている。ほかにも「ロイン バイ リップサービス(ROINE BY LIP SERVICE)」は、独自商品の打ち出しを強化するなどしてこの1〜2年で新規顧客を多く獲得できている。
WWD:ポップアップスペースの「ブリッジドット」については?
牛島:「トリートユアセルフ(TREAT URSELF)」や「ビーデン(BEEDEN)」、中国発の「アンドワン(ANDWANG)」などが良かった。「コーチ(COACH)」は訪日客にバッグが売れた。「ブリッジドット」は売り場全体の予算比を大幅に超えているが、もともと予算を高く設定せず、新進気鋭のブランドに積極的に出店をチャレンジしてもらいたいと考えている。
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