
「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は3月12日、2026年春夏コレクションを記念して、ショートフィルム“ジョイ”を製作した。同作には、作曲家でありピアニストのマックス・リヒター(Max Richter)と、オルケストル・ア・レコール(Orchestre a la Lenoir)に所属する43人の若い音楽家によるオーケストラが出演している。また同日から、「メゾン マルジェラ」の店舗および公式オンラインストアでは2026年春夏コレクションの展開を開始した。
“混沌としたオペラの夜”に着想を得たフィルム
タイトルの“ジョイ”は、同キャンペーンのために、リヒターが作曲したオリジナル楽曲に由来する。“ジョイ”のルーツは、2026年春夏“Co-Ed”コレクションにあり、コレクションのテーマのひとつである“混沌としたオペラの夜”に着想を得ており、ランウエイには同フィルムに出演している若い音楽家たちの一部が登場した。
フィルムの重要な要素となるのは、遊び心と予想外の展開だ。オーケストラは、一見すると誰もいないコンサートホールのような場所に集まるが、物語が進むにつれて空間は遊び場のような場所へ変化していく。客席の前にはクライミング遊具を設置し、ブランコや通路に設けられた滑り台も登場する。彼らの喜びに満ちた姿は、同フィルムが完成に至るまでのプロセスを映し出した。
フィルムを通してリヒターは、2026年春夏“Co-Ed”コレクションのルックを着用し、ランウエイショーのキーとなったテーラードシルエットを体現した。一方、若い音楽家たちが着用している意図的にオーバーサイズに仕立てられたスーツには、白いペイントを重ねるメゾンの技法“ビアンケット”を施した。
同キャンペーンでは、コレクションを象徴するアクセサリーとして“ヒールレス”と“ボックスバッグ”が登場する。“ヒールレスシューズ”は、「メゾン マルジェラ」のアーカイブピースに着想を得たコンセプトを再解釈したシューズで、ヒールを内部に隠したデザインが特徴。“ヒ―ルレス”のファミリーは、 ウエスタンブーツとショートブーツ、パンプスの つのスタイルで登場する。2026年春夏ショーでデビューした新作の“ボックスバッグ”は、ソフトレザーを使用し、熱成形技術によって補強されたエッジが特徴だ。