
「WWDJAPAN」が取材・分析した2026-27年秋冬メンズトレンドを、国内外の敏腕バイヤー6人はどう捉えるのか。今季のキーワードである“愛着”を感じさせるようなディテールや、ランウエイで頻出したミリタリーアウターは受け入れられるか?長らくワイドが主役の座にあるボトムスでは、ナローシルエットが取って代わるか?トレンド6項目を「売れるかどうか」の視点から、0〜10点で正直採点してもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月2日号からの抜粋です)
バイヤー
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NOSTALGIA&ATTACHIMENT
愛着を感じるデザイン
46pt / 60pt
小石川昌弘/阪急メンズ大阪・東京 バイヤー
7pt
ハイブランドを中心に新品でも経年感を感じるビンテージ加工のアイテムや名作アーカイブを求めるムードが一層高まる予感。「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」が発表したクラシックなニットは印象的だった。
内山省治/ユナイテッドアローズ ブランドディレクター
7pt
トラディショナルな服を自由に楽しむことが根付いている日本において、そこに時間の経過が感じられるデザインや加工が入った服はしっかりと受け入れられそう。強すぎるデザインではなく自然な雰囲気がポイントだと思う。
鈴木浩矢/インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター
8pt
AIやデジタル化の加速、サステナビリティ疲れ、価格高騰による“長く使う”ことの再評価などからの観点でも、広がる傾向にあると思う。使い込まれたデニム、クラシカルでノスタルジックなニットなどがリアルかと。昨今流行りの古着も価値が見直される傾向にあるのかと思う。
浅野康行/リステア メンズバイヤー
7pt
コロナ禍以降、メンズでは定番となったダメージ加工などビンテージのトレンドがアップデートされた形のように感じる。ノスタルジアというよりタイムレスな視点で、きれいめに仕上げることがキーになるのでは。
小山逸生/アマノジャク ディレクター
8pt
昨今の“グランパコア”の流れと、いわゆる“ネオプレッピー”的な潮流が混濁するような解釈に着地し、波及していきそう。個人的にはアーガイル柄のアイテムなどが支持を獲得していくと予想。
ヴィクトール・プールセン/プランタン百貨店 メンズバイヤー
9pt
消費者は、“すでに生きてきた”気配と感情の余韻をまとったピースへと引き寄せられている。色褪せたテクスチャー、擦り切れた表面、アーカイブ的なカッティングといった“不完全さ”が歴史と個性を雄弁に物語る。絶え間なく新しさが更新され続ける世界で、既視感や親密さは心を落ち着かせる拠り所。
SERENE THERAPY
心を優しく癒やすムード
39pt / 60pt
小石川昌弘/阪急メンズ大阪・東京 バイヤー
9pt
防寒性・機能性より精神的な安らぎを洋服に求める傾向が高くなるだろう。その中でも「オーラリー(AURALEE)」や「シュタイン(SSSTEIN)」のような、身体を優しく包み込む主張しないデザインが今後も支持される。
内山省治/ユナイテッドアローズ ブランドディレクター
6pt
リラックスしたスタイリングを楽しむ方が多いので、自然と受け入れられていくと思う。着ている人自身が癒されるような柔らかな素材や上品さ、そして軽さなどストレスを感じないアイテムであること。優しい色目、そしてシルエットボリュームの程よさがポイントになる。
鈴木浩矢/インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター
8pt
情報過多、社会不安、気候・経済の緊張感などの社会情勢を踏まえ、すごくリアルなムード。起毛ウールやカシミヤ混アイテム、オーバーサイズではなくリラックスフィット、ドレープ、包み込むようなコート。いろんな展示会でも数多く目にした。
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