
生地の綻びや、汚れまで愛する。極上のテクスチャーで心を癒やす。フォーマルの様式すら逸脱し、“定番”を自分らしく着こなす……。今季のメンズコレから見えてきたのは、華美な装飾で圧倒するのではなく、個人のライフスタイルや精神性に深く寄り添う「私的なラグジュアリー」の探求だ。4つの象徴的なムードをひも解き、キーとなるアイテムや色柄、素材を分析する。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月2日号からの抜粋です)
COLOR & PATTERN
ブラウンがメンズクロージングにおけるベーシックカラーとして定着している昨今、今季はそこから派生したバーガンディーやディープパープル、プラムといった赤系統の艶っぽく深みのある色が多く用いられた。また、不透明な時代を生き抜く意思の強さを象徴する上で、テーラードジャケットやレザーアウターが深い黒をまとって力強い存在感を放った。一方、不安な心を優しく包み込むヒーリングトーンや、暗い冬を照らすポジティブなエネルギーに満ちたウィンターポップな色調にも注目したい。どこか懐かしさを感じさせるクラシカルなチェック柄、愛着や手仕事を想起させるパッチワークを提案するブランドも多かった。
COLOR
BLACK
BURGANDY & DEEP PURPLE
HEALING TONE
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