新アーティスティック・ディレクターのマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)による「シャネル(CHANEL)」の2026年春夏コレクションは、バッグやシューズ、ジュエリーなどのアクセサリーでも、フレッシュなアイデアが盛りだくさんだ。
フレッシュなアイデアのシンボル的存在は、新しいカメリアの表現方法。マチューは複数のファブリックを細長く切り出したり羽根を用いたりで、フワフワと軽やかに揺れ動く新しいカメリアを発案。イヤリングのほか、帽子やバッグなど、さまざまな形で表現した。新しいカメリアは、ドレスにあしらった装飾同様、流動的でフェミニンなムードを演出する。
バッグでは、“2.55”を筆頭に、長年愛用して代々受け継いでいるムードを醸し出すべく、ビンテージ加工や、ぺしゃんこになったり、フラップが捻れたりのデザインをプラス。こうした曲線の造形をメタルで描いた、彫刻的なバッグも登場した。また、新たな誕生を意味するタマゴ、コメットに代表される星々を描いたパーティーバッグ、香水のパッケージを模したデザインのチェーン付きクラッチなど、バリエーション豊かだ。
シューズは、バイカラーが大きな特徴で、アールデコのムードを醸し出す。トゥの部分を異素材や異なる色で切り替えた。コスチュームジュエリーでは、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が幸運のお守りとした小麦や、星のモチーフなどが揃う。