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連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第211回

機械的になりつつあるセレブの“お手ふりコメント”に一言言いたい 「知識がなければ、知恵は出ず」

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機械的になりつつあるセレブの“お手ふりコメント”に一言言いたい 「知識がなければ、知恵は出ず」

「お〜いお茶」で有名な伊藤園を創業した本庄正則さんは、「知識がなければ、知恵は出ず」という言葉を残しています。コレクション取材をしていたとき、どうも腑に落ちないことがあり色々調べていたら、この名言に辿り着きました。

「どうも腑に落ちないこと」とは、いわゆるセレブのパパラッチです。最初に言っておきますが、大変ではありますが、イヤなワケではありません(ただ、結構大変ですw)。セレブを機に、ブランドやコレクションに興味を持ってくれる人はいるかもしれない。本当にそう思っている、いや願っています。でも、“お手ふりコメント”(フォロワーに向かって、「この会場にいま〜す」と手を振りながら挨拶するだけの動画を指します)を流れ作業でこなしている(セレブではなく)メディアを見ると、そして自分もその一味に加わっていると、「果たして、これで良いのだろうか?」と思います。特にこうした“文化”の発信源である韓国のメディアは、なんかもう“割り切ったカンジ”なんです。最大公約数を追い求めているメディアと、効率よく“こなしたい”セレブ側の意向がマッチして、韓国メディアの“お手ふりコメント”は、もはや機械的な存在になっている気がします。正直思考が存在せず、そこから何か、面白いものが生まれそうな気配がしないのです。最終的には、メディアのユーザーも、セレブのファンも得をしない状況が生まれつつあるのではないか?そんな風に思います。

「なんで、こんなことになってしまったんだろう?」。そんなことを考えていたとき、この「知識がなければ、知恵は出ず」という言葉がすごく腑に落ちました。

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