PROFILE: ジョルジオ・アルマーニ

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は、子どもたちとその教育の権利を支援する国際プロジェクト“カーサ・マリウ”を発表した。会社設立50周年の節目に、ジョルジオ・アルマーニの理念を継承する同プロジェクトは、アフリカ、南米、東南アジアの3大陸6カ国にわたる8つの子ども施設を対象に、教員給与への資金拠出、教育資材および学用品の提供、子どもたちやその家族が安全かつ安定して学習し成長できる環境やツールの整備など、具体的かつ目的に即した形で提供する。
プロジェクトは、世界中で弱い立場のコミュニティーを支援し子どもの権利推進に具体的に取り組んでいる、イタリア・ミラノのカリタス・アンブロジアーナ財団(FONDAZIONE CARITAS AMBROSIANA)と共に考案され、PIME(海外宣教神学院)の宣教師およびオペラツィオーネ・マト・グロッソ(Operazione Mato Grosso)とパートナーシップを結び、協働する。具体的には、カメルーンで0〜3歳の60人の子どもに医療・栄養支援、タイで理学療法や奨学金などの提供、バングラデシュで学校と寮の改修支援や障がいのある子どもへの教育・社会・医療支援などを行う。その他にもフィリピン、ニカラグア、ペルーでさまざまな支援や環境を提供する。
ジョルジオ・アルマーニの生前からの思いを受け継ぐ
ジョルジオ・アルマーニは生前、「全ての子どもが理想的な幸福を享受することには制限があるが、発達過程や安定した環境、家族や学校を中心とした生活基盤がよりよい未来の実現につながると信じ、多くの子どもやその家族に前向きな影響が与えられることを願う」と語った。またカリタス財団のルチアーノ・グアルゼッティー ディレクターは、「教育と学習は私たちの使命の中核であり、知識や技能の習得なくして貧困や基本的人権侵害などの諸問題からの脱却は困難だ。この理念に賛同し、アルマーニ氏が支援してくださったことに深く感謝する」と述べた。
カリタス・アンブロジアーナ財団は、1974年にミラノ大司教によって設立された、国内外における慈善、社会的イニシアチブの推進と調整の公式機関。地域共同体の慈善の証を促進し、時代やニーズに応じた方法で平等かつ平和な社会を目指した教育的機能を持つことを理念に、緊急時の対応や全人的発展の支援を行っている。