ファッション
特集 THE BUYER 20 第15回 / 全19回

「シダーウッド」澤浦甲來 デザイナーの力を信じ、顧客の目を信じる【THE BUYER 20】

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PROFILE: 澤浦甲來/「シダーウッド」代表

澤浦甲來/「シダーウッド」代表
PROFILE: (さわうら・こうき)学生時代に京都の「シップス(SHIPS)」でバイトとして働き始め、大阪のセレクトショップ「パレットアートアライヴ(PALETTE art alive)」でもキャリアを重ねた。販売員、バイヤーとして経験を積み、2020年に「シダーウッド」を開店する PHOTO : MASASHI ASABA
CEDARWOOD

シダーウッド

大型商業施設が林立する大阪・梅田から1駅の中崎町は、大阪環状線の高架下に個性的なセレクトショップや古着店が点在するエリアだ。この地に2020年1月に開業した「シダーウッド(CEDARWOOD)」はファッション好きの男性の間で口コミによって評判が広まった。今ではアーティストやスタイリストなどの顧客も少なくない。最近もダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」の工藤大輝さんが自身のユーチューブ(YouTube)で紹介した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月8日号からの抜粋です)

共感する力 好奇心を絶やさない

オーナー兼バイヤーである澤浦甲來さんは、前職でのバイヤー時代から独自の審美眼でブランドを選んできた。特に「シュガーヒル(SUGARHILL)」「タイガ タカハシ(T.T)」はデビュー当初から取り扱い、デザイナーと一緒に育ててきた。商品を選択する基準は、売れる売れない以前に「らしさがあるか、ウソがないか」。一着一着仕入れる意味を考える生真面目さが、顧客の信頼につながる。「実は『シュガーヒル』は(前職のバイヤー時代に)『WWDJAPAN』のインタビュー記事を読み、直接、デザイナー(林陸也)に連絡したのがきっかけだった。記事で語られていた日本人のフィルターを通したニューヨークスタイルに興味を持った」。自身の嗅覚を信じ、これと思ったブランドには積極的にアタックするのが澤浦さんの流儀だ。

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