ファッション
特集 アーティストに魔法をかける衣装 第10回 / 全13回

“推し”への愛から全てが始まる 上田安子服飾専門学校の学生が語る衣装制作を志す若者のリアル

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ステージ衣装を専門に学ぶ学生たちが語る、夢への道のり。アイドルやアーティストの衣装に魅せられ、自らの手でその輝きを生み出そうとする若きクリエイターたちは、何をきっかけに作り手を志し、どんな未来を描いているのか。アイドルやミュージシャンの衣装デザイナーを目指して、大阪の上田安子服飾専門学校の舞台衣装専攻で学ぶ3人の学生に、座談会形式で本音を語ってもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月4日号からの抜粋です)

HINATA KOBAYASHI
小林ひなた(3年生)

小林ひなた(3年生)

PROFILE:2004年生まれ。大阪府出身。幼少期から続けてきたダンスをきっかけに、“魅せる”ことができる衣装の世界にも興味を抱く。服が好きだったこともあり、自分で衣装を作ってみたい、作った衣装を着てもらいたいと思うようになり、同校に入学
インスタ @___h.43

幼少期からダンスをしてきた小林さんは動きやすさを意識した色鮮やかなセットアップと華やかなドレスをデザイン

MAI MIYAGI
宮城麻衣(2年生)

宮城麻衣(2年生)

PROFILE:2004年生まれ。山口県出身。幼いころからアイカツやAKB48など、アイドルが大好きで、衣装にも興味を持つようになる。着用者にもファンの人にも喜んでもらえるような衣装を作りたいと思い、衣装デザイナーを志す。長所はかわいいデザインのためなら諦めない心
インスタ @__kirapipi__

プリキュアのような衣装が好きと語った宮城さんの制作するドレスは、女性ヒーローのコスチュームを思わせる

KOKORO INOUE
井上こころ(2年生)

井上こころ(2年生)

PROFILE:岐阜県出身。2005年生まれ。アイドルのライブを観客として見た時、着替えるたびに新しい空気感を生み出す衣装に心を動かされた。高校から服飾を学び、舞台衣装に特化した専攻がある同校に入学。着る人の魅力を引き出し、期待以上のものを提案できる制作者を目指す
インスタ @kokoro__inoue

クリエイター仲間たちとよく作品撮りをするという井上さんはアニメの世界観を感じさせる衣装を制作する

“推し”への愛から全てが始まる
ステージ衣装制作を志す若者たちのリアル

WWD:上田安子服飾専門学校に進学し、衣装制作を志す理由は?

宮城:もともとAKB48やアイカツなどのアイドルグループが好きで、アイドルの衣装を作りたくて別の服飾系の学校に通っていました。そして授業の中で、アイドル衣装を作るという企画を自分で立ち上げたにもかかわらず何度も失敗してしまい、技術的に不十分だと感じました。もっと本格的に学びたいと思い、この学校に入学を決めました。

井上:私は中学のころからファッションに興味があって、高校も服飾の専門コースでした。なにわ男子のライブを生で見たとき、衣装がアイドルをより輝かせているのを実感して。自分もそういう存在になりたいと思ったのがきっかけです。

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