ファッション

「マックスマーラ」2015-16年秋冬ミラノ イメージは浜辺を歩く素顔のマリリン・モンロー

 巨大なスクリーンに映し出されたのは心地よい波打ち際の映像。モデルは打ち寄せる波のムービーをバッグにリラックスして歩く。今季のアイコンは、マリリン・モンロー。ただしイメージしたのはセックスシンボルとしてのモンローではなく、知的な一人の女性としてのモンローだという。インスピレーション源は1962年にジョージ・バリスが浜辺で撮ったモンローのポートレートだ。

 ポートレートの中でモンローが素肌にブランケットをまとったように、今季はどのアイテムもまるで使い慣れたブランケットのように体を優しく包み込む。特に、「マックスマーラ(MAX MARA)」を象徴するキャメルのコートは、肩からふわりと羽織り、ボタンは留めずに素肌を包み込むように着こなす。

 この“着こなす”という感覚は今季のポイントのひとつで、スリムスカートやケーブルニットなどのシンプルなスタンダードアイテムがモデルの表情の作り方や歩き方ひとつで表情豊かに見えてくる。柔らかいモヘアのニットには同色のコルセットドレスを合わせることで女性らしい体の丸みを引き立たせている。小さな千鳥格子のツイードのスカートに大きな千鳥格子のセーターを合わせるなど、定番柄もアイデアひとつで小さな主張に変わる。知的な横顔を演出する伊達眼鏡や、優しい色の柔らかいフラットシューズといったアクセサリーも着こなしのポイントだ。カシミヤ、アルパカ、シェアードミンクなどの柔らかい素材に使う色は、色はナチュラルカラーに加えてバターイエローやミントグリーン、チェリーピンクなど優しいパウダリーカラー。

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