ビジネス

ワコールHDの10〜12月期は売上高2%減 国内ECが56%増

 

 ワコールホールディングス(HD)の2020年10〜12月期連結業績(米国会計基準)は、売上高が前年同期比2%減の417億円、営業利益が約8倍の27億円だった。EC(ネット通販)の伸びもあって秋以降は売上高の落ち込み幅が改善された。19年10月の消費増税による粗利益率悪化の反動と経費削減によって、営業利益は大幅に増えた。

 国内ワコールの売上高は前年同期比3%増の259億円、営業利益は同2.5倍の20億円。11月以降、コロナ感染拡大による来店者数の減少により厳しい状況ではあったが、自社ECの売上高が前年同期比56%増と実店舗の売り上げ減をカバーし、増収増益だった。海外ワコールは売上高が同7%減の101億円、営業損益が2億円の黒字(前年同期は3億円の赤字)だった。米ワコールは自社ECが同46%増、また19年に傘下に納めたインティメイツ・オンラインが同62%増と高成長した。だが、ロックダウンが続く欧州をカバーできなかった。ピーチ・ジョン事業は売上高が同19%増の28億円、営業利益は同8倍の5億円だった。市場のニーズにあった商品企画や反則が奏功した。自社ECの売上高は43%増と伸長した。

 各社ECの伸びが顕著で回復基調にあるが、コロナによる国内の緊急事態宣言の再発令や欧州のロックダウンのため先行きが見えないため21年3月期の計画は、昨年10月末発表から変わらず、売上高が前期比16.5%減の1560億円、営業損益は10億円の赤字(前期は66億円の黒字)を見込む。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。