ファッション

2018-19年秋冬のトレンド生地は“チェック”“ラメ”“ふわふわ”

 9月19~21日にフランス・パリで開催された世界最高峰のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(Premiere Vision以下、PV)」には世界57カ国から糸、レザー、アクセサリーなどファッション素材に関わる1954社が出展した。今回発表されたのは2018-19年秋冬向けの素材。17-18年の秋冬に続き、チェックや光沢感、起毛感のある素材が目立った。

KEYWORD1
ユニークチェック

 17-18年秋冬シーズンで一大ブームのチェックだが、18-19年秋冬もブームは続きそうだ。今季はクラシカルな色調や柄の正統派チェックがブームだが、来年はユニークな色柄が目立ちそう。オレンジやブルーをアクセントカラーにしたり、裏地にプレーンな色を使ってダブルフェースにしたり、ひねりを加えた生地に注目だ。

KEYWORD2
ひっそりラメ

 全体としてダークな色調の中に、ひっそりとラメ糸やホログラムをまぎれこませて上品な光沢感を演出。玉虫色に光るような、動きによって色味が変化するものも見られる。ラミネート加工やサテンなど、人工的な光沢が多い印象だ。

KEYWORD3
至福のふわふわ感

 秋冬シーズンということもあり、触り心地の良いふわふわとした感触の生地が多くそろった。カラーもペールトーンなどの柔らかな色が目立つ。毛布専門のテキスタイルメーカーに依頼して開発した生地や、ウール&カシミアの天然素材ミックスなど、とことん肌触りにこだわった企業も。

インタビュー

 PVのトレンドを統括しているパスカリーヌ・ウィルヘルム(Pascaline Wilhelm)=ファッション・ディレクターによると、今シーズンの大きなテーマは“クラウド・オブ・ファッション(Cloud of Fashion)”。パスカリーヌは、「クラウドはインターネット上のクラウドのこと。最近は仕事でもみんな一日中スクリーンを見ているから、今回はスクリーン越しに見るイメージと実体の違いを表現したいと考えた。トレンドエリアの生地をプラスチックボックスに入れて展示したのもそういう理由から」と話す。一方で、一方で、“クラウド”はもちろん雲のことである。トレンドエリアでは、空の上をイメージして、雲を模した白いバルーンと水色のカーペットがセッティングされていた。「雲は、ふわふわとしたイメージだけでなく、イマジナリーやサステイナブルといったキーワードにも結び付く。イマジナリーから連想する奇妙さ、ユニークさといった概念は、今季のチェック柄にも多く見られた遊び心のある色柄にもつながる」とパスカリーヌ。また、シルエットについて「全体的にコンパクトな生地が増えていたので、来年の秋冬は今トレンドのビッグボリュームよりも、もう少し体に沿ったセクシーなラインがトレンドになりそう」とコメントした。

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