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「ボリオリ」新社長は投資会社から“再建”を誓う

 メンズウエアのボリオリ(BOGLIOLI)は10月3日(イタリア時間)、同社のオーナー企業になった投資会社のPHI インダストリアル・アクイジションズ(PHI INDUSTRIAL ACQUISITIONS以下、PHI)による経営陣の刷新についてイタリアの法的機関から認可が下りたことを受け、社長にフランチェスコ・ルッソ(Francesco Russo)を起用したことを発表した。ルッソ新社長は2014年からPHIの経営に携わっている。それ以前は「ラ ペルラ(LA PERLA)」のゼネラル・ディレクターや、現在はPHI傘下のテキスタイル企業マシオニ(MASCIONI)の最高経営責任者などを歴任した。
これに伴いアンドレア・ペローネ(Andrea Perrone)ボリオリCEOは同職を辞するが、取締役会のメンバーには残留する見込みだ。会社は、「会社の再建にとって重要な一歩を踏み出せたことをうれしく思う」との声明を発表した。

 PHI は「ボリオリ」改革の第一歩として、ミラノメンズを離れ、ピッティ・イマージネ・ウオモに復帰して18年春夏コレクションを発表。クリエイティブ・ディレクターのダヴィデ・マレッロ(Davide Marello)はブランドを去り、現在はデザインチームが手掛けている。

 イタリアンクラシコの世界は、変革の時を迎えている。パル ジレリは14年にカタール企業のメイフーラ グループ(MAYHOOLA GROUP)の傘下に、コルネリアーニ(CORNELIANI)は16年にバーレーン企業のインベストコープ(INVESTCORP)が買収するなど、M&Aが加速。新体制でブランドの存続を図ろうとしている。

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