ファッション

アメカジ「グラッドハンド」が横領容疑で特捜部から強制捜査

 東京地検特捜部は11月26日、役員らによる着服の疑いで、「グラッドハンド(GLAD HAND & Co.)」などのブランドを手掛けるグラッドハンド(東京、佐竹隆司社長)を強制捜査した。本社の入る渋谷区元代々木町のビルや原宿の店舗などが捜索対象で、着服額は少なくとも数千万円に上る可能性があるという。なお同社の2018年8月期の売上高は6億5000万円とされている。

 佐竹社長は公式ホームページに、「事態を厳粛に受け止め、事案の真相解明のため、引き続き当局の捜査に全面的に協力してまいります。また、今後可能な限り速やかに再発防止策の策定等の必要な対応を進めてまいります」とのコメントを掲載した。さらに同日、「代表取締役 佐竹隆司 以外の役員1名と社員2名が取り調べを受けている状況であります。現在取り調べ中である為、改めて後日事実に基づいて誠意を持ってお伝えさせていただく所存でございます」と追記した。

 グラッドハンドの設立は2005年。アメリカンビンテージテイストの服が国内外から人気で、伊勢丹新宿本店メンズ館やユナイテッドアローズ&サンズをはじめ、ニューヨークやロンドン、北京など海外にも卸を行っている。芸能人やファッション関係者の中にも愛用者が多い。なお原宿店は本日休業しており、「さらに数日、休業する」という。

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