ファッション

“スニーカー版商品取引所”の日本版が2.2億円の資金調達

 スニーカー特化型のCtoCマーケットプレイス「モノカブ(MONOKABU)」を運営するブライノ(東京、濱田航平代表)は、XtechベンチャーズやWベンチャーズ、アドウェイズなどを引受先とした第三者割当増資を行い、2億2000万円の資金を調達したと発表した。出資比率は公表していないが、Xtechベンチャーズがリードインベスターとなる。ブライノは今回の資金調達で人材採用と事業投資を強化するとしている。

 「モノカブ」は株式市場と同様の仕組みを採用した米国発のオンライン商品取引所ストックX(StockX)の日本版として知られる。CtoCの取引において多発する偽物(フェイク)問題を商品の鑑定で解消。アイテムのリアルタイムの価格や出来高、過去の販売データなどを出品者と購入者に開示し、両者を結び付ける仕組みを取っている。2018年の5月にベータ版をローンチし、同年11月に正式にリリース。流通総額は毎月約50%増の成長を見せているという。

 今回の出資に当たり、リードインベスターであるXtechベンチャーズの手嶋浩己・共同創業者ジェネラルパートナーは「領域特化型のマーケットプレイスとその事業実績を、執着心と集中力を持って作り上げてきたチームに敬意を払いつつリードを取らせていただいた。『モノカブ』の成長に期待している」とコメント。Wベンチャーズの新和博代表パートナーは「今年の4月に出資したばかりだが、チーム、事業ともに着実に成長している様子を見て今が勝負するタイミングだと判断し、迷わず追加出資した。マーケットプレイス事業の支援で実績のある手嶋さんと、スニーカーマニアの山田(翔アドウェイズ取締役)さんが加わり、より強力な支援体制を築くことができてうれしい」と語っている。

 ブライノは今後、調達した資金を積極的な人材採用と事業拡大に充て、現段階では“スニーカーを買うなら「モノカブ」”というブランド力をつけ、会員数、売買数ともに国内No.1のスニーカー倍々プラットフォームを早急に目指すとしている。

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