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シャネル銀座で新進写真家ヴァサンタ・ヨガナンタンが日本初個展 インド大叙事詩を現代に再解釈

 シャネル銀座ビルディング4Fのシャネル・ネクサス・ホールで、フランス人フォトグラファー、ヴァサンタ・ヨガナンタン(Vasantha Yogananthan)の日本での初個展「二つの魂の神話」が9月29日まで開催中だ。

 スリランカ出身の父親とフランス人の母親を持つヨガナンタンは1985年生まれで、2015年の「マグナムフォトアワード」受賞で一躍脚光を浴びた。「二つの魂の神話」は、インドの古典大叙事詩「ラーマーヤナ」に着想を得た写真シリーズで、登場人物を演じるインドの人々の肖像や風景で構成されており、モノクロ撮影した作品にインドの伝統的なドローイングや明るい手彩色を施しているのが特徴だ。

 来日したヨガナンタンは同ビルの「ベージュ アラン・デュカス東京」で行われたオープニングレセプションで、「この作品制作を始めたのは、現実とフィクションの境界線に興味を持ったことがきっかけで、それを表現できるのが写真だ。私はシャイな性格だが、写真を通して人と出会い、話すことができる。13年からインドを何度も旅して、多くの人と出会い、生活を共にした。本展で人生の旅を感じてほしい」などと話した。

 ヨガナンタンの作品に4~5年前に出会ったというリシャール・コラス(Richard Collasse)=シャネル合同会社取締役会長は、「あえて旧式のカメラを使用して、手間と時間をかけた技術はびっくりするほど素晴らしい。伝説的な夢の世界へ招待してくれる彼の作品にはいろいろなものが詰まっている。若く才能溢れるアーティストだ」と称賛した。

 「二つの魂の神話」は7つの章で構成され、14年に共同設立したフランスの出版社Chose Communeから現在5章まで写真集が出版されており、残りの2章は来年出版される予定。

 シャネル・ネクサス・ホールは、04年12月のシャネル銀座ビルディングのオープンと同時に活動をスタートしたスペースで、芸術を愛し支援したガブリエル・シャネル(Gabrielle chanel)の精神を受け継ぎ、「シャネル」ならではの企画を開催している。

■ヴァサンタ・ヨガナンタン写真展「二つの魂の神話」
日程:9月3〜29日
時間:12:00〜19:30 入場無料、会期中無休
場所:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階