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P&Gの19年6月期は営業利益6割減 「ジレット」の評価損響く

 プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)の2019年6月期決算は売上高が前期比1.2%増の676億8400万ドル(約7兆1745億円)、営業利益が同59%減の54億8700万ドル(約5816億円)、純利益が同59.8%減の39億6600万ドル(約4203億円)と増収減益だった。シェービング事業の「ジレット(GILLETTE)」が80億ドル(約8480億円)の評価損を計上し、帳簿価額の会計調整が減益を招いた。

 同社は「ジレット」を05年に570億ドル(約6兆420億円)で買収。今回の評価損の理由について、経営トップは為替の変動やシェービング需要の低下、競争の激化を挙げている。その結果、同社はあらゆる価格帯で新しい技術を導入している最中だ。「ジレット」はシェービングの際の肌荒れを抑える「スキン ガード」を発売し、売り上げは好調な滑り出しだという。ジョン・マラー(John Moeller)最高財務責任者は「肌荒れや剃刀負けを理由に、男性がシェービングをする頻度が減っている。『スキン ガード』の発売でより多くの男性がシェービングしてくれることに期待する」とコメント。定額制のサービス"ジレット オン デマンド"は前年に比べ売り上げが倍増し、新たな市場にも進出した。ブランドの売り上げはオフラインが主だが、今後はどこでも製品が買えるように卸などを介さないD2Cの存在も大切だと強調する。また、ミレニアル世代やジェネレーションZの顧客の獲得にも注力するという。

 19年4〜6月期決算は売上高が同3.5%増の170億9400万ドル(約1兆8119億円)で、営業損失を51億9200万ドル(約5503億円)、純損失を52億3700万ドル(約5551億円)計上した。なお、前年は営業利益が25億8700万ドル(約2742億円)、純利益が18億9000万ドル(約2003億円)だった。ビューティ事業では「オレイ(OLAY)」や「SK-II」が売り上げをけん引し、ヘアケアも1ケタ増だった。そのほかオーラルケア事業やフェミニンケア事業が1ケタ台後半、ファブリックケアとホームケアが2ケタ成長を成し遂げた。

 なお、20年6月期は売上高で3〜4%の増収を見込む。