フォーカス

辺見えみりが新ブランドを語る 「今年中には実店舗を開きたい」

 女優でタレントの辺見えみりが手掛ける「アウターサンセット(OUTERSUNSET)」は、ECをベースにしたウィメンズブランドだ。昨年8月のデビュー時には「東京ガールズコレクション(TOKYO GIRLS COLLECTION)」の公式通販サイト「セレクトストア バイ TGC(SELECT STORE by TGC)」で販売を開始して話題を集めた。今春には公式オンラインストアをオープン。辺見は商品のディレクションをはじめ、接客にも力を入れている。ポップアップストアでは自ら店頭に立つこともあり、インスタグラム上ではライブ動画を配信して自身の言葉で商品の魅力を伝えている。

 3シーズン目の2019-20年秋冬の展示会会場で、ブランドのこだわりやリアル店舗の構想について辺見に尋ねた。

WWD:「アウターサンセット」を立ち上げてもうすぐ1年になりますね。

辺見えみり(以下、辺見):最初はバタバタしていましたが、とても好調です。商品もシーズンごとに精度が高まってきて、イメージ通りに仕上がっています。

WWD:以前にはベイクルーズグループのセレクトショップ、プラージュ(Plage)でコンセプターを務めていました。「アウターサンセット」とはどう異なりますか?

辺見:プラージュでも自分が全て関わって立ち上げから携らせていただき、最初は私を含んで3人でスタートしました。それが5年間で1店舗から7店に膨らんで、一つの作品を作り上げたという思いがあります。でも、プラージュと「アウターサンセット」は別物です。新しいブランドでは今の自分に近いものを表現したいと、立ち上げを決めました。

WWD:辺見さんの言う「今の自分に近いもの」とは?

辺見:気分もそうですし、体形もあります。私の好みは根本的に変わっていないのですが、年齢を重ねてこれまで似合っていたものが似合わなくなることもありました。「アウターサンセット」では“グレースフル カジュアル”をテーマに、上品な大人のカジュアルを軸に作っており、具体的なシーズンコンセプトを掲げるということよりも、自分の気持ちを大切にしています。洋服で表現する“女性らしさ”は、コンサバのように堅苦しくなってしまったり、カジュアルすぎると品がなくなってしまったりとバランスが難しいのですが、「アウターサンセット」では肩の力を抜いて着られるような、バランスのいい大人カジュアルを目指しています。また生活の中で不安にならない服というのも心掛けていて、ご飯を食べた後にお腹回りが気になる部分を隠すのではなく、自然にカバーできるデザインになるように配慮しているんです。

WWD:全て辺見さんの着たい服?

辺見:はい。ブランドをつくるからには“おまかせ”ということはしたくなくて、細部までこだわって欲しいものへと仕上がるように1品1品チェックして作っています。

WWD: ECで販売していますが、壁を感じることはありますか?

辺見:今はインスタグラムで発信することで、身近にお客さまに伝えることができるようになっていると思います。ストーリーズやライブなど動画も活用しています。

WWD:ポップアップストアでは実際に接客もされていますが、何か発見はありましたか?

辺見:私は接客が大好きで「プラージュ」時代から店頭に立っていましたが、ご提案した服を着ていただけるのは本当にうれしいです。お客さまが試着室から出て着た瞬間、自然に「お似合いですね!」って言葉が出てくるんです(笑)。「アウターサンセット」は私の好きな服を作っていますが、皆さん自分のものにされていて、いろんな方にハマるデザインに仕上がっていることを確認できました。

WWD:2019-20年秋冬のこだわりは?

辺見:今日もはいている総レースのスカートは、あえてラフなロングベルトを付けたり、カジュアルと女らしさの組み合わせを意識しました。また今季のプリーツスカートもアシンメトリーにして、パーカにも合わせてもかわいい。アウターに関しては、普段は苦手なダウンコートを自分で着るならと考えながらシルエットにこだわって作っていて、フード付きロングコートは袖付けの切り替えをゆったりとることで、ガウンのように羽織れて子どもっぽくならないデザインが気に入っています。

WWD:今後の目標は?

辺見:リアル店舗を開くことです。一人でも多くの人に洋服の質感や着心地を実際に知っていただきたいと思っています。オリジナルの服にあわせて、好きなもの(セレクト商品)を並べられるようなお店を計画中です。今年中に東京に開けたらいいなと思っています。