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「マイケル・コース」を擁するカプリ 18年度は増収減益

 「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」や「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を擁するカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の2019年3月期決算は、売上高が前期比13.8%増の52億3800万ドル(約5709億円)、純利益が同8.4%減の5億4200万ドル(約590億円)の増収減益だった。

 ブランド別の売上高では、ロゴを改め、人気モデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)をキャンペーンに起用して若年層に訴求した「ジミー チュウ」が南北アメリカ、欧州・中東・アフリカ、そしてアジアの全地域で売り上げを伸ばし、同164.5%増の5億9000万ドル(約643億円)と大幅な増収となった。主力の「マイケル・コース」は各地域ともほぼ横ばいで、同0.3%増の45億1100万ドル(約4916億円)だった。18年12月31日に買収が完了した「ヴェルサーチェ」は、19年1~2月に1億3700万ドル(約149億円)の売り上げを上げたものの、1100万ドル(約11億円)の営業損失を出している。なお、同社は「ヴェルサーチェ」については1カ月ずらして計上するとしている。

 ジョン・アイドル(John Idol)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「18年度は変化の年だった。『ヴェルサーチェ』を傘下に収め、ラグジュアリーファッション部門を拡大した。『ジミー チュウ』は力強い成長を見せている。『マイケル・コース』は成長戦略の柱である商品改革、ブランドエンゲージメントの向上、顧客体験の改善を引き続き行った」と語った。また、「減益は主に卸の不調と、北米事業の減速によるものだ。北米市場におけるアクセサリー類の売り上げが伸びる兆しはないが、その分ヨーロッパとアジアが成長しているため、営業利益率は安定している」と説明した。

 同氏はまた、「ウィメンズウエアとフットウエアもいっそう拡大したい。一方、メンズ事業も軌道に乗ってきたので、何もかもウィメンズでやらなければという重圧はなくなってきた」とコメントした。「最近は小さいバッグの人気が小売りのエンジンとなっており、手が届く価格帯のブランドだけではなく、ラグジュアリーブランドでもその傾向がある。『ヴェルサーチェ』と『ジミー チュウ』でも、995ドル~1395ドル(約10万8000~15万2000円)程度のバッグが好調で、『マイケル・コース』のコレクション・ラインでも同様だ」とし、「今後の発展に向け、当社は非常にいいポジションにあると思う」と展望を述べた。