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ラルフ ローレン、18年度は復調 本拠地の北米ではやや苦戦

 ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)の2019年3月期決算は、売上高が前期比2.1%増の63億1300万ドル(約6944億円)、純利益が同164.6%増の4億3090万ドル(約473億円)の増収増益だった。ただし、これは税引当金が前期から大幅に減少したことによるもので、税引き前純利益では同19.0%増となる。

 地域別では、ヨーロッパの売上高が同4.7%増の16億5990万ドル(約1825億円)、アジアが同11.4%増の10億4100万ドル(約1145億円)と業績を伸ばしたが、本拠地である北米が同0.8%減の32億290万ドル(約3551億円)と減収になっている。また既存店売上高は、19年1~3月期は北米が前年同期比4%減となったものの、通期の全地域合計では前期比1%増だった。

 事業別では、小売りが同3.6%増の37億4780万ドル(約4122億円)、卸が同0.1%増の23億9250万ドル(約2631億円)だった。

 パトリス・ルーヴェ(Patrice Louvet)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「18年6月に策定した戦略が奏功し、堅調な業績となった。今後は戦略に細かな調整をした上で実行し、いい流れに乗っていきたい」と語った。同氏はまた、若年層へのアプローチや店舗の集客力の向上、シーズンごとの品ぞろえの調整が必要だと述べた。そして、「ファッションは変化するものであり、読みは当たったり外れたりするものだ。ファッションのコンセプトに投資しすぎたこともあるが、バランスを取ることが重要だ」としつつも、「ブランドのラグジュアリーなイメージを保てていると思う」とその意義を強調した。

 ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)=エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、「当社は18年に50周年を迎えた。インスピレーションと情熱、そして革新性に満ちた50年だった。豊かな歴史を祝うと同時に、さらに素晴らしい未来に向けて成長するべく切磋琢磨していきたい。世界中の顧客を満足させるため、日々努力している各チームを誇りに思う」と語った。

 なお、ローレン=エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーとの見解の不一致が原因で、就任から約1年半後の17年5月に退任したステファン・ラーソン(Stefan Larsson)前CEOは、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPVHコープ(PVH CORP以下、PVH)の社長に6月3日付で就任する。現在PVHを率いているエマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼CEOは5年間の契約更新をしたばかりだが、3~4年後には同氏がエグゼクティブ・チェアマンに、そしてラーソン新社長がCEOに就任すると見られている。