ビジネス

米ニューバランスの辣腕CEO退任 12年間で売上高を3倍に伸長

 ニューバランス (NEW BALANCE)のロブ・デマルティーニ(Rob DeMartini)社長兼最高経営責任者(CEO)が12月31日付で退任し、後任にジョー・プレストン(Joe Preston)現チーフ・コマーシャル・オフィサー(COO)が昇格する。

 ジム・デイビス(Jim Davis)会長とアナ・デイビス(Anna Davis)=バイス・チェアマンは、デマルティーニ社長兼CEOのこれまでの貢献に感謝を示し、「過去12年間、強いリーダーシップで事業を成長させると共に、ユニークな企業カルチャーを確固たる意志を持って支えてくれた」とコメントした。

 2007年にニューバランスに入社したデマルティーニ社長兼CEOは、15億ドル(約1680億円)だった売り上げを18年には42億ドル(約4704億円)まで伸ばした。事業の中核であるランニングシューズカテゴリーの米国外市場での売り上げ比率を30%から65%まで伸ばし、アパレル、小売り、EC事業を大きく拡大した。同社のここ数年の年間平均成長率は11%を維持している。

 デマルティーニ社長兼CEOは、「ニューバランスはジムとアナが築いたチームワークと誠実さ、そして顧客へのサービスを大事にする素晴らしい企業だ。当社の成長に貢献できたことを、光栄に思う。フットウエアやアパレル産業が未経験だった私を温かく迎えてくれたデイビス一族をはじめ、関係する全ての人々に心から感謝し、その恩を忘れることはないだろう」と語った。

 後を引き継ぐプレストンCOOは、12年間の前任者の功労を多としてねぎらうと共に、「世界各国に広がるチームと一緒に、小売ビジネスの新たな時代に、鋭く革新的に挑んでいく。目的重視の企業文化を軸に、ブランドの存在感をさらに大きくしていく」と話した。

 プレストンCOOは1995年にニューバランスに入社し、シニアプロダクトマネジャーなどを担当したベテランだ。2002年からはアジアパシフィックをはじめとする国外市場を統括し、グローバルの製品開発やマーケティング部門の要職を務めていた。

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