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「レ・コパン」の創業者が死去 伊ニットウエア産業の発展に貢献

 「レ・コパン(LES COPAINS)」を擁するBVMのマリオ・バンディエラ(Mario Bandiera)創業者兼会長が15日に亡くなった。87歳だった。

 バンディエラ氏は1950年代に、ドイツ市場向けのニットウエア製造業で起業。58年に「レ・コパン」を立ち上げ、上質なカシミアウエアのブランドとして発展させた。ブランド名の「レ・コパン」は、当時人気だった仏ラジオ番組「サリュ・レ・コパン」から取ったという。

 86年にはイタリア大統領から産業界の重要人物に贈られる功労章カヴァリエーレ デルラボーロ(CAVALIERE DEL LAVORO)を受章した。

 「レ・コパン」は、現在は故人の妻であるステファニア・バンディエラ(Stefania Bandiera)がクリエイティブ・ディレクターを務めているが、過去にはアントニオ・マラス(Antonio Marras)、アントニオ・ベラルディ(Antonio Berardi)、アレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell’Acqua)らがデザイナーを務めた。またBVMは「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」の生産も手掛けていた。

 バンディエラの死去を受けてデラクアは、「イタリア製品の歴史を作ったブランドでマリオと共に働けたことを誇りに思う。彼の挑戦的で斬新な考え方を常に心にとどめていきたい。彼からニットウエアについて多くのことを学んだ」と話した。

 マラスはバンディエラについて「今の時代にはいない、真のジェントルマンだった。口数は少ないが、決断する勇気と思慮深さをあわせ持つ人物だった。イタリアファッション界に革新をもたらし、デザイナーの成長と独立のために多大な支援をしてくれた」とコメントした。